消費者の目線に立って、その胃袋をがっちりと掴むためには、外食産業のトップたちも他店の商品や料理を食す……それは当然のことです。食のプロとして、“まずメシ”と認定した料理が今回、週刊ダイヤモンドで特集されました。店舗型飲食店をメインにした外食上場大手144社でアンケートを実施しました。その中から、35社から回答を得たということです。

【日本一まずいラーメン決定戦】

今回は、普段外食ばかりで過ごす不動産業者の孤独なグルメ番外編として、今改善すべき外食店メニューの数々をご紹介したいと思います。

■牛丼チェーンが2つも入選！

・『なか卯』の肉

…煮込みと旨みがない

・『吉野家』の麻辣牛鍋

…同上意見

・『吉野家』の朝定食セット

…意見はなし

・『スシロー』の巻物に使う海苔

…海苔の風味が乏しく、紙を食べているような感じ

・『ちょい飲み日高屋』の焼き鳥

…コンビニの方が品質がいい

■ファミレスのメニューにも問題あり

・『ロイヤルホスト』のサーロインステーキ

…この値段ならもっといいものを出せるはず

・『ジョイフル』の付け合わせ

…すべてが適当すぎ

・『デニーズ』のデザート・パフェ・かきフライ

…意見はなし

・『ガスト』の揚げ物

…ソースの品質を低い

・『KFC（ケンタッキーフライドチキン）』のカーネリングポテト

…すでに元に戻ったのがその証拠

■そのほかのお店のメニュー

・『いきなり！ステーキ』

…店舗により、クオリティにバラツキがある

・『一風堂ラーメンエクスプレス』のラーメン

…通常店舗と比べ品質が落ちている。

・『鳥貴族』の焼き鳥

…焼きがあまく、個人的に焦げがない焼き鳥はあまり旨いとは思えない

・『かつや』のヒレカツ

…まったく豚の味がしない

・『味の民芸』

…サガミホールディングスの傘下としてM&Aになってから、ブランドの面白みが失われてしまった

・『コメダ珈琲店』の全メニュー

…コーヒーの他、商品全体が旨いと思えない

■まずメシ指摘は競合他社をチェックしている証拠

自社店の近くに他店が出店されたときには、視察に赴くケースというのも多いらしく、日頃からいろいろな店舗をチェックしているからこその指摘です。

この他、海苔やソース、付け合わせなど、外食トップならではというチェックも非常に興味深いと思います。

ここでの問題は「私ならすべて改善できる」という経営者としての視点であるということ。彼らが切磋琢磨してこそ、私たち消費者が美味しい外食を食べられるということなんですね。（完）

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リポート／斉野由紀子（不動産投資会社OL）

プロフィール：とにかく食べることと呑むことに執着する独身女子。365日のほとんどが外食で、ウチ飯はもっぱら実家！天下一品のスープ風呂に入りたい、と願うもまだまだ叶わない。

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