今回も、入居者が決まらない物件の共通項《外側の廊下や階段などの共用部分にある蛍光灯などのの管理不足》について取り上げます。

■女性入居者に拒否される共用部照明とは

砂ボコリのみでも、細かに清掃していないことが目立つのにも関わらず、さらにそこにクモが巣を張り巡らしていたら、あなたはどう思いますか？

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これは女性のみではなく、最近の男性もムシ嫌いが増えています。内見するとき、ふと上を見上げた際に、天井に取り付けられた照明部分にクモの巣、さらに大きな女郎グモが貼りついていたら、気を失ってしまっても仕方ありません。

ムシが多い夏場などは、このようなムシ問題のクレームが多くなるので、絶対に気をつけたいところです。

このようなクモの巣は、ホームセンターなどで売られているホコリ取り用のブラシやホウキなどで簡単に取れます。ハンディタイプのクイックルワイパーなどを使ってもいいと思います。毛羽立った先端を押しつけてクルッと回すだけで、除去できますし、使い捨てタイプなので、清掃した後はブラシだけ廃棄するだけでいいので、便利ですね。

また、ネット通販では、クモの巣が貼りにくくするスプレーや薬剤も売られているので、ムシケア系スプレーを併用するだけで効果は倍。照明のキレイな状態が持続します。

■シェード割れは絶対に即交換

よくあるのが、共有部分に設置されている照明のシェード割れです。日光や風、雨にさらされて経年劣化したプラ製のシェードは、ちょっとした衝撃でも割れてしまい、不格好。

さらに入居者の引っ越しが重なったりすると、家具や長物が当たってしまうリスクもあります。そんな状態で放置していると、内見があっても、入居者は決まりません。このようなことが原因になり、入居申し込みを複数逃してしまうことは多いわけですね。

■まとめ

いかがでしたか？
引っ越しを考えるみなさんは、全員管理が行き届いたキレイな物件に住みたくて必死です。

部屋自体がキレイな状態なのに空室がある物件は、共有部分に問題を抱えているのかもしれません。

高い美意識を持つ大家として、毎月1度は自らの足で出向いて、共用部分の照明汚れを確認し、入居者に気持ちのよい生活をしていただきましょう。（完）

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取材・文／加藤学（不動産会社勤務）

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