前回に引き続き、今回も大切な愛車を守る方法などをお伝えするために、元自動車窃盗団の田中さん（仮名、43歳）にお話をお聞きしました。

■コンプライアンスに引っかかる手口も！

田中さん「クセがある窃盗団仲間は、もうめちゃくちゃでした。自分の高年式車を相手の高級車にぶつけて、強引に奪い取るという手法もありました」

【恐怖のリレーアタック】

丸「それはひどいですね」

田中さん「現役の窃盗犯の中には、意思の疎通が図れないというこのコラムに書くことができない連中もいます」

丸「それはコンプライアンス的に出演NGにですね」

田中さん「そういう窃盗団の連中に狙われたら最後です。逃れることはできないですね」

■ここで、自動車窃盗に注意する場所

≪車上荒らしに気をつけたい場所≫

第1位：歓楽街の駐車場

……人目にさらされにくく、車上荒らしをしやすい

第2位：飲食店の駐車場

……カバンやゴルフバッグを置きやすい

第3位：道路の脇に停めておくとき

……暴行されてそのまま乗り逃げされる

■狙われやすい車両

≪窃盗犯が狙う人気車種ランキング≫

第1位：クレーンが付いた積載機能のある小型車

……海外輸出されやすい

第2位：ランドクルーザー

……海外では走行性の高い車が人気

第3位：ハイエース（ワンボックス車）

……海外ではものが積める車両が人気

■イモビライザーなんて関係ない

自動車窃盗の職人というのは、高レベルのメカニックが自慢！

最近増えているイモビライザー自体も、住宅の中から開錠してしまうなど新手口が多い。部屋の室内にカギがあるのに、難なく解除してしまうその所要時間は、約2秒という早業！

さらに自動車整備会社と組み、東南アジアや中東のパイプも協力。難しい分解なども難なくこなし、輸出して売りさばいてしまうといいます。（完）

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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