最終回の今回もドラマや映画で今後の展開が活躍されている編集長・丸野裕行の処女小説を映画化した『木屋町DARUMA』について綴っていきたいと思います。

『木屋町DARUMA』というのは、小説や映画だけでなく、漫画原作に関しても企画されています。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9C%A8%E5%B1%8B%E7%94%BADARUMA

【『木屋町DARUMA』特報】

タブーな小説を漫画化するというのは、『新宿スワン』など様々あるのですが、ここまで過激なものというのは、『善悪の屑』くらいのものでしょうか？

■第1話

暴力団のフロント組織である闇金融に勤める坂本は、後部座席に先輩の勝浦を乗せ、車を走らせていた。

向かうのは、どうしても回収がつかない債務者の家。彼らの仕事は、借金まみれの債務者からの取り立て。

勝浦に四肢はなく、足も腕もないその姿は「ダルマ」と呼ばれ、債務者に不気味なインパクトを与える役どころだ。

その姿で債務者の家に居座り、無理矢理世話をさせる嫌がらせが勝浦の仕事です。

恫喝し、食事や下の世話までを強要、債務者に「金を返すから帰ってくれ」と言わせるのが彼らのやり方。

坂本はそんな勝浦とコンビを組み、私生活の介護のような世話も任されていた。

その日訪れたのは、会社経営に失敗し多額の債務を背負った新井の家。開き直る新井と一緒に住むのは、年増の姉・静江と実の娘である友里だ。

体を引きずって、怒鳴り散らし、酒を飲ませる世話を要求し、小便とクソを漏らす勝浦に精神崩壊を起こす新井家の面々。

ひと仕事終わった勝浦を連れ帰る坂本だが、彼には勝浦の体をシャワーで流すことと、また別の仕事がある。

それは、新井を「恐縮屋※債務者会議で土下座して殴らせる役回りの仕事」として使う段取りをすることと、

娘である友里を裏風俗に堕とすことだった。（完）

『木屋町DARUMA』第1話登場人物

新和興業：勝浦茂雄、坂本健太、金内秋生、神尾裕二　　新井家：新井栄一、新井静江、新井友里　古澤経済研究社※古澤組（新井を恐縮屋として引き取る上層組織）：古澤武志、岡島  新　　裏風俗『ぴゅあはーと』の店長：神崎

≫≫続く

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取材・文／木田悟（映画ライター）

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