今回の後編も首都圏の戸建て住宅成約件数の上昇と関西にあるマンション物件の成約件数の違いについて綴っていきます。

■中古戸建て物件はなにかとお得

同機構の解説によりますと、2020年の中古戸建て1戸あたりの成約した価格の平均は3,110万円で、ここ5年の間に100万円程度上がりました。

【西区浜寺石津町中　室内新築物件そっくりの一軒家賃貸 #堺市西区 #敷金礼金0円 #家賃5.2万円】

これに対して、中古のマンション物件は、3,5999万円と約700万円も値上がりしています。不動産経済研究所の話では、新築のマンション物件販売価格の平均が1990年時のバブル経済期並みになっているとのことです。

取引実価格を基にして、不動産の価格動向を示している国土交通省が発表した2010年平均を《100》とする不動産価格指数でも、2020年10月はマンション物件は154・9という価格指数ですが、一戸建て住宅は101・1という価格指数で横ばい状態でした。

調査会社の担当者は「低金利の政策が投資環境として非常に有利に働く状態。投資家や富裕層の積極性のある動きがマンション価格を引き上げている部分があります」と指摘。

■近畿の中古マンション成約は2四半期連続減少

2020年1～3月期のコロナウイルス出現が露呈したはじめた時期の近畿圏にある中古マンションの成約件数は、4,627件（2019年比3.8％減）と2四半期連続で減少しています。

しかも、不動産市場の新規売り出し件数としては、1万7,721件（前年比10.9%増）と4四半期連続で増加。

成約に対する価格は、2,372万円（前年比0.4%増）と13年1～3月期より29四半期連続上昇しています。新規での売り出し価格は、2,461万円（前年比6.9%増）と9四半期連続で上昇という結果になりました。

中古一戸建て住宅においては、成約件数は3,367件（前年比7.7%増）と3四半期連続で増え、また売り出し件数も1万5,271件（前年比12.3%増）と4四半期連続で増加しました。

成約に対する価格は1,916万円（前年比0.3%増）と3四半期ぶりの上昇をみせて、売り出し価格は2,485万円（前年比0.4%増）という16年1～3月期から17四半期連続で上昇しました。

やはり戸建て住宅が狙い目なのか？　居住目的、投資目的どちらに関しても損はない時代なのかもしれません。（完）

◆◇不動産投資情報や人気不動産業者の投資テクニック、実用的な知識、裏情報など役立つ様々な情報を発信し続ける不動産投資の大川商事株式会社◆◇

＊≪お問い合わせ・無料相談はコチラ≫

文／加山実（不動産会社勤務）

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～