毎月の家賃収入で生活を豊かにするために、“不動産投資”はベストな投資商品です。

お金出して物件を買えば、その物件が稼いでくれると勘違いしている不動産投資初心者がいますが、そうは問屋がおろしません。

様々な成功要因が重なり、投資はうまくいく…手を抜いたり、選択を間違ったり、うっかりとしたことで、その物件は多額の固定資産税のかかるお荷物になってしまうのです。

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そこで、賢い選択をするために、10の失敗例を見てみましょう。ぜひこの間違いだらけの不動産投資を知っていただいて、同じことにならないように、学んでいきましょう。

≪融資を受けた際の失敗≫

不動産投資と切っても切れないもの、それは銀行融資です。ほとんどの方が金融機関からの融資を受け、投資物件を買います。今回は、その融資に関する失敗例を紹介しましょう。

■返済を短期に設定した無理な返済計画による失敗！

…誰しも長期でお金を借りるのには抵抗があるものです。しかし無理がたたると、不動産投資そのものがとん挫してしまいます。語っていただくのは、短期間での返済計画を立てたNさん（女性、46歳）。

「自己資金があったので強気だったのでしょうか、マンションを一棟買いしました。それに、90％融資可能という金融機関からのお墨付きもありまして（苦笑）」

そこでNさんは、家賃シミュレーションを行い、15年で完済できるという取らぬ狸の皮算用をしてしまった。彼女が組んだのは、15年のローン。

「初年度は滞りなく返済。しかし、２年目から、空室が目立つようになり、家賃収入が目減りしました。それと、嵩んだのがマンション修繕費ですね。予定ではもっと後から修理箇所が増えるはずだったんですが…」

住民税や所得税も高くなり、マンション収入はまったく残らなくなった。そしてついに彼女は４年という短期間で物件を手放すことになった。

「長期スパンで返済計画を考えなかった、完全に私のミスです。もっと賢く決断すべきでした」

反省しても反省しきれないと語る彼女。確実性を鑑みたシミュレーション、そして、リスクを熟考すべきだった。

■自己資金ゼロの投資ローンに踊らされるな！

不動産投資をすすめる業者が最近打ち出しているのが、自己資金ゼロの投資ローン話。

おいしい話にはトリックと棘がある、そのように考えたほうがいいでしょう。以下、この投資話に踊らされたMさん（男性、50歳）のインタビュー。

「最近チラシなんかで、こういった話をよく目にしていたので、見かけたチラシの業者に連絡。すぐに話を聞きに行きました。いい物件だったので、金融機関へ事前審査をお願いすると、OKの返事。それから話がとんとん拍子に進み、契約へ…」

しかし、仲介手数料など物件価格以外は金融機関融資の対象外ということで、自己資金が全くないMさんは親に泣きつくことに……。

「結果的には自己資金ゼロではありませんでしたし、しっかりと調べなかった自分が悪いなぁ…と猛省しています」

魅力的な話には、どこかに落とし穴がある。まずはそう思ってください。そして、不動産投資の基本は、いい仲介業者と組むこと。それを絶対に忘れないでください。

次回は、不動産投資の失敗例の続きです。

≫≫続く

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文／竹中昇（不動産ライター）

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