第5回の今回は、このコロナ禍でさらに社員を貶めるヘッドカッターがどのような手口を使い、結果どのような悲劇に見舞われたのかをお伝えしたいとも思います。

一般企業、不動産業界などでもよく使われるこの手口。しっかりと判断しなければなりません。

■ヘッドカッターの非情な手口とはの続き

私個人的には、こういったリストラ行為にヘッドハンティングを使ってほしくはないのですが…時代が求めていることです。仕方ありません。

【堺市東区日置荘北町　2SDKテラスハウス　室内新築物件のような賃貸物件】

特に目立った活躍をしたわけでもないのに、ヘッドハンティングの話がどこからか舞い込んできたとしたら、「ひょっとするとリストラなのかもしれない…」と疑う必要があります。

才能のない人たちは慎重ではないので、簡単。ギャラもよく、私の収入の3割を占めています。

「僕は才能もあるし、他の企業に行けば、最短2週間でその会社を立て直すことができる」

広告会社勤務の薮内(32歳、仮名)はそうのたまった。こういった勘違いちゃんばかりなので、ちょっと話を持っていけばスグです。

せやから、仕事ができなくてリストラ対象になるんじゃ、アホ！　言ってやりたいけど、仕事、仕事。

■東北の田舎へ帰ってしまった男

「ぜひお話を、と言うことで私がやってきたというわけです」

「ほう。で、僕をどう口説き落とそうと？　女性だし、なにか裏技でも使ってくれるのかな？」

ム、ムッカ～!!　いつも通り収入面で畳み掛けると、ホイホイと餌に食いついてきました。

彼は、転職先で試用期間3ヵ月も保たず、「僕の才能を生かせるのは農業だ！」と東北の僻地へ向かったようです。もう訳がわかりません。

そして、ここでも再びリスクを伴います。人間的に欠陥がある相手が多いためです。

「私は、自慢じゃないけど名医だからね。ギャラは高いよ」

「は、はぁぁ…」

■その手にメスが……

私立の有名病院でリストラの憂き目にあうのは、外科医の藤塚(41歳、仮名)。手術した患者の体の中にガーゼとカンシを置き忘れて問題になったバカ医者です。ホントこいつ！

他院に移った途端、あっさりクビ。その１ヵ月後、会社の前で藤塚と出くわしました。

「おおぉぉぉいぃぃ!!　僕は名医だって言ったろ!!　もっと規模の大きな病院を紹介ぃぃ～しろぉぉ～!!」

手元にキラリと光るのは手術用のメス。恐くなった私は、ビジネスバッグで張り倒し、ダッシュで駅まで逃げきりました。

さすがは、ダメ医者。女にも劣る脚力のようです。それ以来、ヤツの姿はみていません。

≫≫続く

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取材・文／新島洋子（ライター）

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