最終回の今回も借金などの情報を把握する信用情報センターに関することを綴っていきたいと思います。

■4組目の借金苦

４組目は、叔父に連れられやってきたオタク系の男だ。どうやらマッサージ店にハマってこさえた借金らしく、毎回５万円ほどを店で巻き上げられていたようだ。

[叔父]

「わかってるのか、タカシ」

【#4LDK #敷金礼金0円 #諏訪ノ森駅 徒歩3分の室内新築物件のような一軒家賃貸 #

ペット可】

[甥]

「はい」

[叔父]

「……ひょっとして、おまえ……素人とはないのか？」

[甥]

「彼女ができたことない」

[叔父]

「う～ん、じゃあお見合いでもするか」

[甥]

「それでいいよ、叔父さん」

なんとも、上からの物言い。見合いの相手は願い下げだと思うが……。

■LGBTのカップル

５組目。クレジットカードを無断使用された恋人を問い詰めるネコの男。同性愛カップルの同棲が招いた悲劇である。

[ネコ]

「なにさ！　ジョージでしょ！　あの男のために、私のカード使ったのね！」

[タチ]

「いや、それはオレが個人的に……」

[ネコ]

「憎い、憎い！　なによ！　あんなオカマと別れてよぉぉ～！」

[タチ]

「わ、わかったよ！　もう会わないから……」

[ネコ]

「ホント!?　やっぱりあなたが好きぃ！」

なんなんだ、この会話は……。思わず面喰ってしまったこのカップル。帰りには、腕を組んで、おいしいものを食べて帰るらしい。なんだかなぁ……。家族の借金癖にほとほと困っているというあなた、ぜひこの機関を利用してみてはどうだろうか。

ついでに、今回のような人間模様にきっと出会えるはずだ。（完）

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文／丸野裕行（編集長）

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