今回は、不動産業務には必ず必要な宅建や不動産の裏側について知りたい方におすすめの不動産資格に携わる読み応えのある小説を3冊ご紹介したいと思います。

「不動産業かいってすごく難しそう…」「宅建って勉強はしてみたいけど専門的な用語が絶対にわかりにくそう！」と考えあぐねている方っていませんか？

今回からは、連載「不動産資格をテーマにした小説やマンガ」についてご紹介したいと思います。今回は、特にみなさんの興味があると思われる不動産の宅建分野に関わる主人公を題材にした小説を3冊、ご紹介したいと思います。

不動産業界や不動産とはどのような世界なのかに興味を持っているあなた、宅建士について学びたいと考えている人におすすめしている本になります。

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■『宅建探偵マリヤの事件簿』

著者：鈴木健一　出版社：ダイエックス出版

全国の書店、Amazon、楽天などで販売中

全力をかけて臨んだ就職活動に大失敗してしまったフリーターの主人公・沢健太郎は、人癖も二癖もある探偵事務所でバイトをはじめる。

そこでばったりと知り合ったのは、この探偵事務所所長である美人の探偵マリヤ所長。

宅建など不動産知識に精通すマリヤは、様々に持ち込まれる難事件をその卓越した知識でどんどんと解決していく。

この小説は推理が絡むミステリー調の仕立てになっていて、探偵マリヤが挑む謎解きを読み解くことで宅建に関する基本知識がわかりやすく、宅建知識が世の中に必要であるということを感じられる。

■わかりやすい構成で読みやすい

宅建などの試験問題に出てくるような、素人では理解しえない法律用語に関しても、ストーリーの中に出てくる身近な一例として扱ってくれるので、簡単にわかりやすく理解できる工夫がなされる。

著者である鈴木氏自体は、不動産関係の法律や宅建に関した多数の書籍の執筆に携わってきただけあって、たくさんの事例をこの書籍の中で扱っている。

登場人物自体の設定としては漫画っぽい世界観ではありますが、ちゃんと宅建知識に基づいた推理が展開させているために、不動産に興味のある方は興味深く読むことができるはずだ。

■ソフトタッチの書き手がわかりやすく教えてくれる

ソフトタッチな内容なので、非常に読みやすくなっているのが気もキモ。章ごとにマリヤが重要視しているポイントをチェックできるようにまとめられているために、宅建基本書、入門編として読むのによい。

宅建の用語でつまずいてしまった人や、勉強にマンネリを感じ始めた人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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