昨日に続き、今回もどの時期をチョイスすれば、あなたのお財布に超優しい物件の敷礼金などの初期費用や引っ越し業者に支払う料金を抑えられるのかを解説していきたいと思います！

住み替えのときの賃貸物件探しなどに役立つ、安いタイミングについても綴っていきたいと思います！

【引越し費用を安くする方法《お金の勉強 初級編》】

■物件を借りる値段もシーズンによって変動する

1．高額になるピークは初秋から初春にかけて

新しい会社への就職や転職、新部署への転勤、高校や大学への進学など、みなさんの人生には、いろいろなことが様変わりする岐路があります。

その岐路で避けて通ることができないのが、新天地への引っ越しなんですよね。賃貸アパートやマンション物件を探している人の数は、秋における社会人の人事異動による転居～春の就職、入学シーズンまで続きます。

年末の12月になると、推薦入学を獲得して一歩早めに進学が決定した学生さんの賃貸アパート、ワンルームマンション探しがスタートしますし、新春の1月から4月までの4ヵ月間は、新社会人の就職やベテランの転職、入学準備などで物件探しや契約を結ぶ人々のピークを迎えます。

その後、5月上旬になると、物件の動きも落ち着きを取り戻して、夏を迎えてオフシーズンになります。

1月から3月の間は、賃貸物件が目まぐるしく動くので、物件の数は多く出る反面で、家賃の値下げ交渉などはちょっと難しくなるのです。そのうえ、3月下旬にもなると、即入居できるような物件が激減するため、なかなか探しにくいです。

2．引っ越し料金は夏が狙い目になる

夏本番である7月や8月は物件数に関しては少なめですが、敷礼金などの保証金を下げる交渉ができる余地があります。ということは、家賃を下げる交渉ができるシーズンだということなんですね。

しかし、家主がすぐに家賃を下げる交渉に応じてしまうと、同じ物件に入居している先住者からクレームが出たり、更新の際に更新料の値下げを迫られたりすることがあるので、物件オーナーにとっては懸念する材料になってしまいます。

不動産会社の仲介手数料も下がってしまうこともあり、近年では家賃が一定の期間に無料になる“フリーレント期間”を設定するケースが増えています。

3．オフシーズンで全コストを削減

シーズンを配慮することだけできれば、引っ越しにかかる費用をぐっと抑えられる可能性があります。そこで、やはり7月や8月の真夏のシーズンを選ぶと賃貸アパート・マンションの値引きやフリーレント期間を設けてもらう交渉もスムーズにいきます。

さらに、引っ越し費用が格安で、コストを大幅に抑えた引っ越しができるんです。そのうえ、オフシーズンの引っ越しというのは、出費を圧縮できるだけでなく、しっかりと自分に合う賃貸物件を探すことができます。

オンシーズンになると、賃貸物件の内見の時にその場で即決しなければ、あなたお気入りの物件を他の入居予定者に奪われてしまいます。物件を吟味するのが難しい状況になるわけですね。

オフシーズンは、物件の動きもまったくなく、不動産業者ともしっかりと打ち合わせをして、相談に乗ってもらえるでしょう。引っ越し時期を設けていない状況であれば、節約のできるシーズンを狙うことをオススメします。（完）

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取材・文／藤田淳（不動産ライター）

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