さて編集長の丸野裕行が『アサヒ芸能』で執筆をはじめました。そんな中で、編集者だけでなく、読者が何を求めているのかを検証する意味で自分自身の企画をどんどんと揚げていきたいと思います。

こだわりのラーメン屋が「素人にウチの味がわかるか！」という人が嫌いです。味わうのは素人、読むのは素人なので、僕は素人で読み物を読むのが好きな方にむけた文章を書きたいと思っています。

■企画１　戦慄！「ヤクザ御用達のトランクルーム」管理人の告白

＜概要＞

代紋が入った備品（提灯や看板など）や拳銃、日本刀などの隠し場所として、現在よく利用されているトランクルーム。

【堺市緑町　敷金礼金0円　大型収納室　書斎付洋室完備　LDK10.5帖のペット暮せるテラスハウス２SLDK】

不動産関連のフロント企業が運営している倉庫などが多く、実際裏でつながりがあることが当たり前だと聞きました。そんなトランクルームの管理人としてバイトに入った男性に、様々な騒動の話を聞きます。

＜プロット＞

・実はヤクザたちが生きにくくなった今、半グレなどを顎で使うヤクザたちは、自分たちのつながりのあるフロント企業経営のレンタル倉庫に様々なものを隠し持っている。

・もちろん、組事務所にはそれらを置いておけないからだ。

・例えば、ヤッパ（小刀）や拳銃、ダイナマイト、自動小銃、組関係の代紋が入っている品物（看板や提灯など）、パケ用の計量器、袋など。

・本当に必要なときは、みかじめなどを集金してくれる半グレ連中に取りに行かせる

・トランクルームの利点はすぐに場所を変えられること

・そこにバイトでノコノコやってきたフリーターA氏

・勇んで仕事に就くと、ヤクザが出入りしているところをみたり、全身入れ墨の若者を見たりするわけだ

・なにかを運び出したり、運び込んだり、謎は募るばかり。ある日、小型の拳銃が廊下に飛び出すところをみてしまう

・本部に通報を入れるが、「黙っていろ、おもちゃ」だと言われる

・またほかの私設清掃をしているときには、一室に帰ってくる女を見る。女は中国人らしいが、次の日嫌がりながら男に車に乗せられて連れていかれた。

≫≫ここまでで本編をお楽しみに……

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文／佐山徹（文芸家）

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