第4回もコロナウイルス拡大下で激変した不動産《賃貸仲介》と《管理》のなにが変わって、どのようにすれば解消できるのかについて、『初めての不動産投資マガジン』主宰の大川商事・大川貴仁代表にお話をおたずねしました。

この時代を乗り越える術を、いろいろとご教授していただきたいと思います。

【敷金礼金0円 ペット可 LDK11.5帖 東区草尾室内新築物件みたいな一軒家賃貸２LDK】

《5月15日頃～7月》

・仲介の来店客と新規契約が徐々に回復

連休が明けてから来店客が少しずつ回復。6月になると新規契約者が前年比65～90％UP。しかし、まだ100％まで戻ることはなかった。

大川代表「このくらいの季節になれば、回復の兆しが見えてきます。それでもまだまだですね。飲食などの他の職種と比べればまだマシなのでしょうが……」

安田「どの業種もやはり難しいですが、まだ不動産業はマシなんですね？」

大川代表「そうですね。住まいというのはなくてはならないものだし、《衣食住》の中で、食はなんとでもなりますから」

・退去が徐々に増え、入居率が低下傾向に

退去が少しずつ増加。目的は、通常の住み替えと経費抑制が半々。入居率も落ち始める。

大川代表「入居率が上がるということは退去率も上がるということです。どこかが泣き、どこかが泣く……だからこそ、アイデア勝負なんですよね」

・テレワーク対応住宅のニーズが増加する

在宅ワークに向けの戸建て賃貸住宅、部屋数の多い広いマンションの需要が増える。

大川代表「リモートワークが増えると外出の機会が減りますし、自宅の住み心地をよくしようとします。大きい部屋や個室完備の方が仕事がしやすいわけですから」

特急電車などの通勤で約1時間程度の通勤時間圏内の住宅が増加。郊外で爆発的に増えました。

・賃貸仲介では非対面での案内が浸透する

賃貸仲介では非対面やオンラインでの対応が一気に進みました。

大川代表「どちらにしても、これだけネットが普及したのですから、わざわざ不動産屋を訪ねるのも面倒でしょう。ネットでの接客だと、すぐにデータも送ることができるので便利ですね」

その場で質問に回答したり、お客さんの表情を判断して物件を紹介することができるなど、リアルに接客営業ができる《IT接客》がこれから増加することでしょう。

≫≫続く

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取材・文／安田隆（不動産ライター）

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