今回も最近起こっている未曽有の台風被害に備えて、アパート・マンションで準備しておくべき防災の対策の予備知識を付けておきましょう。

一体どんな対策が必要なのでしょうか？　解説していきたいと思います。

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■台風が上陸したときに、アパート・マンションでどんな対策が果たして必要なのか？の続き

2．マンションやアパートで起こる特有の被害って？

この他にもアパートやマンションの特有被害というものはあります。

地下に設置されたピット型の二段式機械駐車場や自走式の地下駐車場に自家用車を駐車している場合は、風雨が激しければ激しいほどに水没してしまうという恐れも出てきます。

台風雨がかなり激しい場合には、自分の車は地上に駐車するようにしましょう。自動車というのは、水位が50センチ程度になり、浸水してしまうと、使用できなくなってしまいます。

自動車を水没から守る対策というのも必要になってきますし、水没に関することに対応してくれる車両保険加入も考えておいた方が良いかもしれません。

ちなみにいえば、自動車の火災保険では車の浸水被害というのは補償されることはありません。Webなどで自動車保険を比較するサイトもあるので、ぜひこの機会にチェックしてみるといいかもしれません。

自転車の駐輪場に置いた自転車にカバーをかけていたりする場合は、激しい風で自転車が転倒してしまう可能性もあるので外しておいたほうが賢明です。

また外に郵便受けを設置してある場合、大切な郵便物がズブ濡れになったり、吹き飛んでしまうので、台風上陸前に回収しておくか、一時的に粘着テープなどで固定しておきましょう。

3．風雨の実害というのは他にもある！

特にマンションは上の階にいけばいくほど、換気口から、台風の雨水が自宅に入ってくるトラブルが起こりやすいのです。

換気扇フードが下を向いていて、雨水が侵入しにくい構造であれば問題は一切ないのですが、ルーバータイプ（壁の穴開きタイプ）では、雨水が侵入してくる可能性が非常に高くなります。

換気口やキッチン給気口は必ず閉めておいてください。さらに、お部屋の窓に自然換気口が設えてあるようであれば、そちらもしっかりと閉めておきましょう。

■台風上陸に備え、アパートやマンションのベランダ対策って？

アパートならまだしも、マンション物件であれば、たくさんのベランダがあるものもあります。台風被害をひどく受けやすいベランダの防災対策をレクチャーしましょう。

1．ベランダに対する“雨”の対策はコレ！

台風の雨水対策としては、とにかくベランダの排水溝チェックが必要になってきます。

排水溝周辺にゴミくずや落ち葉、砂などが詰まった状態だと、台風がまき散らす雨水がうまく流れてくれず、下の階に水漏れを起こしてしまったり、自室内へ雨水が侵入してくることも十分に考えられます。

日常定期的にベランダの掃除をしていれば問題ナシなのですが、そんな時間がないという場合は台風上陸の予報や警報が出る前に、排水溝自体に問題がないかどうかを必ず確認しておきましょう。

≫≫続く

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取材・文／順次浅野（防災ライター）

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