東京の高級住宅街には、芸能人や政界の大物、スポーツ選手、医師、弁護士、公認会計士、IT起業家など様々なセレブが住んでいるイメージがありますが、あなたはどんなエリアが思い浮びますか？

ここでPointなのですが、お金持ちの有名人というのは、最近高級住宅地に変貌を遂げたエリアよりも、昔から高級住宅地と呼ばれているエリアに住んでいる場合が多いということをご存知でしょうか？

六本木、青山、白金、田園調布、松濤、広尾などなど、昔から高級住宅地として有名なエリアをここではまとめてみました。

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■歴史ある都内高級住宅街

まずは、昔から由緒正しき場所として今でも東京都内で高級住宅街として、その立場を誇示するエリアをご紹介しましょう。

1．千代田区の高級住宅街

・番町

千代田区番町は、将軍を警護する大番組が存在したことから「番町」と呼ばれていました。明治時代に入ると、高級官僚や軍人、財界人、華族がこの街に住人として居を構えることになりました。有名なところでは、藤田嗣治や菊池寛、有島武郎、滝廉太郎、島崎藤村など文化人も住むエリアとなりました。

数少ない効率の名門小学校が点在し、「区立番町小学校」「九段小学校」など、かつては子供たちのエリートコースの入口でした。

・麹町

幕府の麹御用である麹屋三四郎が住ん板という説が有名ではあるんですが、1878年に郡区町村編制法により、麹町は四ツ谷や永田町、日比谷、霞が関、大手町、丸の内など同様に麹町区になり、東京15区の筆頭として、東京府庁や市役所が存在していました。

・永田町

江戸城近くで加藤清正などの大名が屋敷を構え、1624～1644年の寛永年間から明治時代にかけ、井伊直弼の屋敷まであった。関東大震災ののち、美食家であるかの魯山人が、拠点としました。

国会議事堂完成後は、政界を代表するエリアとなりました。

2．港区の高級住宅街

・赤坂

赤土が非常に多い土壌に多くの坂があることから赤坂となったといわれています。江戸時代は、江戸町屋や武家屋敷がたくさん建てられ、大名、旗本屋敷がありました。明治以降は、軍人や官僚、富裕層が邸宅を構え、高級な店も密集していました。

戦後には、大使館員が多く住み、銀座と人気を二分するほどの高級歓楽街になりました。キャバレー、ゴーゴークラブ、ナイトクラブなどが多く集まりました。

・麻布

江戸時代、人口増加によって、武家屋敷が建ち並ぶようになった。戦後にアメリカ公使館が設置されると、　麻布十番を中心に花街や演芸場、デパート、映画館などの商業施設が作られて、東京でも有数の盛り場となりました。

・白金

シロガネーゼという白金に住む高級なイメージの女性を表す造語が確立されるくらいに、富裕層が多く住む街として有名なのが白金になります。

ブランド物の高級ブティックやフレンチ、イタリアンなどの飲食店が多く集まる街なのですが、野菜専門店や専業店など昔ながらの商店が立ち並ぶエリアもあって、東京ならではの下町があります。

3．渋谷区の高級住宅街

・松濤

最寄り駅が渋谷駅というかなり優れている利便性がありながら、センター街や道玄坂など猥雑な繁華街の喧騒とは一線を画す渋谷のスポットです。

お屋敷のような住居が並んでいて、老舗企業の創業者なども住んでいます。

4．世田谷区の高級住宅街

・成城

成城学園と発展した高級住宅街と言われている成城エリア。たくさんの邦画の名作を生み落としてきた東宝スタジオもあり、成城を発展させるのに大きく影響しました。世界の巨匠・黒澤明や俳優・三船敏郎など著名人が近隣エリアに邸宅を構えました

■まとめ

いかがでしたか？

歴史ある高級住宅地というエリアには、ごく限られたセレブたちが代々住み続けているようです。一度はこんな高級住宅地に住んでみたいですね。（完）

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取材・文／加古川悟（不動産ライター）

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