年収500万円以下のサラリーマンが多い中、そんな不動産業者の方とお話をする機会がありました。

彼は大の外車好きで、車の趣味を一番に考えているそうです。

でも、新車の輸入車を購入するというのは、ちょっとムリをしなければいけません。彼は、どうしても新車じゃないと納得できない」「イヤだ」という新車至上主義ではないのであれば、中古車を選ぶのが賢明だといいます。

【Mercedes S320】

■ちょっと古くてもよく走る輸入車多し！

最近では、輸入車の性能も上がり、10年落ちでも故障知らずで、実にきびきびと走ってくれる名車が多くなってきました。

このコラムを書いている私もファーストカーからずっと輸入車に乗り続けているのですが、どこか【国産車＝機械】【輸入車＝生き物】という意識が根付いています。ちょっとおかしいと思われてしまうかもしれませんが、毎回車に乗ると、愛車に話しかけたり、ご機嫌を窺ったりetc……ペットに接しているような感覚に似ているのかもしれません。

それほど、愛着を持って接してしまうのが、輸入車が持つ魅力です。

今回は、今狙うべき7年～10年落ち程度、走行距離5万キロ未満の少しビンテージな“ちょいビン”中古輸入車をご紹介していきたいと思います。

■ステイタスを感じるメルセデスSクラス

『グーワールド』などで価格帯を調べてみても、非常にお求めやすい価格帯になっているのが、憧れのメルセデスベンツのSクラス（W221）。圧倒的な存在感を持ち、誰もが高級車と認めてくる名車です。

ボディサイズも先代のモデルよりも大きくなりましたが、ボディの前後が若干削られて、小ぶりのサイズ感。オーナー自身が運転するオーナードリブンカーを意識したデザインに落ち着きました。広々としたキャビンと短かいトランクリッドは、2008年当時のトレンドに沿うものになりました。

コクピットの先代から大幅な変更点としては、センターコンソールにあったシフトレバーをなくし、コラムシフトに……。

エンジンも低燃費化とパワーアップ化を図った新設計の3.5L V6 M272エンジンと5.5L V8 M273エンジンの2車種を基本設定。このほかにも、5.5L V12ツインターボエンジンがラインナップされています。ドイツではディーゼルエンジンもありますが、日本仕様には存在しません。

スリーポイントスターのエンブレムが輝き、古さを微塵も感じさせない流線型のフォルムは成功者のみが乗ることを許される高級車の代表格。しかし、SクラスことW221も10年も経過すれば、200万円台で購入が可能です。

『メルセデスベンツ Sクラス（W221）』

販売期間：2005 – 2013年

乗車定員：4～5人

ボディタイプ：4ドアセダン

エンジン：272型 V型6気筒 DOHC 3,497 cc～275M60型 V型12気筒 SOHC 5,980 cc ツインターボ

駆動方式：FR／4WD

モーター：20PS/16.3kg・m（S400 ハイブリッド）

変速機：7G-TRONIC　5速AT（S600L/S65L）

サスペンション：前:4リンク / 後:マルチリンク

全長：標準:5,100 mm – 5,130 mm、ロング5,230 mm – 5,260 mm

全幅：1,870 mm

全高：1,485 mm

ホイールベース：標準:3,035 mm / ロング: 3,165 mm

車両重量：1,900 – 2,280 kg

参考価格：230万円～400万円

≫≫続く

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取材・文／徳大寺ゆうや（自動車ライター）

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