不動産業界に足を踏み入れるルーキー社員の方は年間で数多くいます。彼らはなぜ、投資や賃貸、売買など、他の業界よりも難しく多忙だと言われているこの世界に身を置こうとしたのでしょうか？

今回は、3回に渡って、不動産のお仕事を最近スタートした新人さんに、キッカケや仕事の喜びなど、様々な質問を投げかけてみました。

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■先の見えない飲食業から不動産業界に転身

インタビュー／高橋優斗さん　30歳　業界歴2年

以前は居酒屋系の飲み屋さんで働いていて、昨年、地元の先輩が不動産業界で仕事をしていることを知りました。

飲食業界から不動産業界へ転身しようと思った理由は、給与面。これが一番大きかったですね。飲食業界って拘束時間が長くてもお給料が上がりづらいですから……。

先輩からの紹介はあったのですが、【不動産　求人　営業】というキーワードで調べると、今働いている某不動産会社がヒットしたんです。

会社選びで決定的な基準になったのは、給与と拘束時間の短さでした。お客様をお迎えする営業時間が早目に終了することでしたね。

夜遅く、様々な雑用をこなして店舗を閉めるという会社もありますが、うちは早めに終わります。社長のやり方がそうだったんですね。

「プライベートも大切にしてほしい」という想いがあるようで……。不動産業というのは、物件管理の仕事などもあるので、イレギュラー対応が必要になります。ですから、平日やお客様が少ないときには、早く閉めて早く帰宅する。

次の日の英気を養うという感じでしょうか。うちの会社の社員は全員、家族との時間を過ごしたり、プライベートな時間を過ごしたり、助かっていると思います。

■お客様とのふれあいを重視し、人見知りを克服

僕が働いている『Y不動産（仮名）』は、お客様がお部屋を探されるために来店されて受付します。お客様が気に入られたお部屋を見学するために、社用車で向かうという賃貸業務がほとんどです。

その他の仕事内容としては、主に店舗スタッフとして、事務処理に追われたり、借主から連絡のあった物件の故障個所などの修繕などに走ります。受付、電話応対、入居者さんの管理、Webサイト更新などが主になりますね。マネージャーの元で店舗運営全般を覚えていく感じですね。

お客様の客層ですか？　単身者の男女、そうですねぇ、出張や転職をする方や入学を控えた学生さんなんかが多いです。

その他には、ファミリー向けの物件も扱っているので、家族連れの方もよく来られますよ。あまり高圧的な方はいらっしゃいません。同僚や事務員の女の子からもよく聞くんですが、優しいお客様がすごく多いというのがみんなの意見です。

覚えることは多いし、宅建などの資格の勉強もしなければいけませんが、難しい仕事ではないのです。しかし、僕自身、結構人見知りだったので、入社当時はお客様とのやりとりの部分がやはり難しかったですね。相手は、大切なお客様ですから、言葉遣いなど気をつけています。

≫≫続く

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取材・文／羽衣雄介（求人ライター）

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