日本の不動産屋さんは、お客さんからのムチャぶりなリクエストに対応することは正直できないのが常識です。お客さんのリクエストを聞いた時点で、それが犯罪行為になってしまったりして、不動産業者としてのタブーを一旦許してしまうと周囲に噂が立ち、その不動産屋さんの仕事がなくなってしまうからです。

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すぐにうわさを流して村八分にしてしまう島国日本らしい理由なのですが、アメリカに目を向けると各州の不動産業者では、そんな無理難題のリクエストに応えるところもあって、お客さんからの驚くべきお願いというものが数々あるようで……。

今回は、考えられないアメリカでのクライアントから不動産業者へのリクエストを一気にまとめました。ちょっと変わったお願い、一体どのようなものがあったのでしょうか？

ペット関連のお願いというものがかなり多いようなので、「へぇ～、そんなリクエストあるんだ～」と楽しみながら読んでもらえたらと思います。

■CASE6.

体が悪いので「このワンルームマンションにエレベーターを設置して、私が住みやすく改造してくれ｣と言う老婆

…ワガママ言い放題のお客さんだっために、断ったとのことです。「体が悪い」「お金もあまりない」から儲かっている大家と不動産屋がそのくらい負担してくれてもいい、という一方的な言い分を振りかざす借主。さすがに話にならないと、さじを投げたそうです。

■CASE7.

新婚の夫婦から「ハネムーンに行くので“内覧会前に自分たちの持ち家を掃除しておいて”と言われ、掃除に向かうとすごい汚部屋だった

…内覧会なんて程遠いほど、水回りは汚れ、壁の穴があり、まったく売れなかったとのことです。

■CASE8.

関わり合いになりたくないから｢ホームレスシェルターや市営住宅などの低所得者層が住んでいる住宅」がないかを聞いてくる

…州の法律に触れることがあるので、「それはできません」と答えたと言います。「その代わりに近所を歩いたり、近所の人に聞き込み調査をしてみれば？」と業者が返すと、このお客さんからは連絡がなくなったとのことです。

■CASE9．

｢神が私にこの家がいい」と、啓示してきたのでここの家を見せてほしいと言われた

…大雪の日に、飛び込み客としてやってきたのは、自称・神の子供であるという男性。色々と話していると、どうしても当該の物件に住まないといけないとのこと。しかし、家賃の額が高すぎるとクレームをつけて半額にしてくれないかと持ち掛けてきたので、丁重にお断りして、帰ってもらったそうです。

■CASE10．

この部屋で店をやりたいから、バスルームを大幅に改造してほしいと言ってきた風俗業の女性

…お風呂を改造してほしいと言われたのですが、その特殊浴場のようなお風呂に変更することはできませんとお断りしましたとのことです。

■まとめ

いかがでしたか？

世の中にはおかしなお客さんがいるようで、まったく理解ができないと海外の不動産屋さんも頭を抱えているようです。

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取材・文／川北博（不動産ライター）

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