一昨年前、昨年末の台風被害に対応することで、その大きな試練に立ち向かい、自身の経験値や知識レベルがあがり、能力が向上したという物件オーナーは非常に多いです。

大家業というのは、どれだけ物件を所有しているか、資金があるか、などはあまり関係がありません。それらをいくら持っていても、何らかの大きなトラブルで全部を失ってしまうこともあるわけです。

ですが、それを乗り越えて得た経験や知識は、誰に奪われることもない最強の資産になるんですね。

【海外不動産投資はリスクが大きく、日本の不動産投資はメリットしか見つからない！】

この最強の資産があることで、たとえ何が起こったとしても、すべてのものを失ったとしても、絶対に完全復活できるはずです。自分が歩む人生のすべてのことに対し、深く興味を持って、突き進むことができるでしょう。

大家として、大家を目指す人として、ぜひ知っていて欲しい不動産投資の原則を今回はお話したいと思います。

■厳しい銀行融資

このところ、ずっと続いている不動産の世界の不正で、銀行からの融資はどんどん締め付けが厳しくなり、昨年末からはもっと厳しくなってきています。

都銀などでは、今秋から、購入する物件価格の30％を上回る頭金と、その他諸々の経費も求められるようになります。

これによって、資産を持つ大家はさらに有利な条件で銀行融資を獲得することができるのですが、その他の投資家には厳しくなってきました。

これから不動産投資をスタートしたいと考えている方には、まだ厳しい銀行融資の状態が続いていく気がするのですが、一部の銀行では従来通りの融資が受けられます。

しかし、どうしても少し高い金利にありますが……。

ちょっと前に比べると物件価格は下がっている傾向にあるものの、高い金利の融資を利用する場合は、もっと高利回りの賃貸物件を購入せねば、間違いなくやりくりしていけない状況に陥ってしまいます。

とにかく物件購入をしたいと考え、不正な手口でムリをした融資を引っ張ってきて、かなり厳しい状態に追い込まれる名ばかり大家にならないように、自身をしっかりと見つめ直し、自制していくようにしましょう。

■ちゃんをいい物件やエリアを見出すコツ

ただ、今現在、地方都市の一部や利便性があまり良くない場所で、かなり利回りが向上してきている現象が見受けられます。

ここ数年見られなかった利回り15％を上回る築古マンションやアパートなどを度々発見するんです。

≫≫続く

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取材・文／神山隆二（不動産ライター兼プチ大家）

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