今回も、コロナショックの中で家賃収入を手にするため、大家ができること、入居者が住みやすい居住環境を届けるための心構えを解説していきます。

■ピンチをチャンスに

コロナショックの非常事態が今後いつまで続いていくのか、念には念を入れて、長期戦に備えて、運転資金を準備していた方がいいと思います。1日も早い収束宣言を願うのですが、なかなかうまくはいきませんね。

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ニュースなどの報道で「仕事以外の不用な外出は控えてください」と言われ、自分の家でワイドショーなどを見ていると、新型コロナ対策における“テレワーク”という聞きなれない用語を耳にします。このテレワーク、実は在宅ワークのことをいうわけですね。

登校しなくても学習できる、テレビ会議のようなシステムを利用した学校の授業。近未来には、5Gが整備され、PCやスマホで、仕事などの経済活動が完結してしまう開発が進められています。

実のところ、私自身もこんな経験がりました。10年前、分譲住宅の建築メーカーに勤めていた頃、会社の業績アップを目指して、“社員全員のスキルアップが重要”と考えて、宅地建物取引士の資格を取得する社員が増えました。

東京にある本社からスカイプを使っての授業がスタートし、資格取得を促すスクールから著名な宅建講師を呼んで、無料講義を受講しはじめたのです。しかし、その頃は業務もかなり多忙で、その当時はとても嫌でした。

本社では、約200支社のモニターが並び、寝りこけていたりすると「集中しろ！」と注意を受けるので、すごく大変でした。私語すらも厳禁なのです。

講義後には必ずミニテストを実施、各支店の採点結果が公表されるので、必死の思いで勉強し、宅建試験に合格。当時は本当にイヤでしたが、今ではこれを実施してくれた会社に感謝しています。

■テレワーク物件が必要になる時代が絶対にくる

感染症の感染防止対策として、クローズアップされたテレワークですが、自然災害や人為的事故などで、各交通機関に影響が出た場合、駅のホームやタクシーの乗車場に行列ができます。

これらを踏まえると逆に、交通費や通勤時間などのムダがないリモートワークが注目されるのは至極当然のことです。

今後、入居者需要の中から“リモートワークできる物件”というジャンルが確立されてもおかしくないと思います。

この他にも、“YouTuberのスタジオ付き賃貸物件”や“子育てを行いながら仕事ができる賃貸物件”など、在宅で仕事がしたいという入居者にターゲットを絞ることもビジネスチャンスに繋がるかもしれません。

皆さん、こんな時世ですが、ポジティブにこの苦難の時期を共に乗り越えましょう。（完）

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取材・文／海山新（ライター兼大家）

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