今回も復讐を代行している業者の手口について、解説していきたいと思います。

■実際の手口

以前私が取材をした復讐代行屋の西田氏（仮名／40歳）は、言い方は悪いがずる賢く着実に復讐を敢行するマジメな業者だった。

実は、最近彼から連絡をもらい話をしたのだが、相も変わらず復讐代行屋を生業（なりわい）にしていた。

【存在する！？復讐代行サービス】

ここからは、彼がどのような復讐をターゲットに行っているのかの手口を解説していきたい。

≪彼が実際に行っている堅実な復讐法≫

1．爪楊枝を自宅や自動車の鍵穴に深く突っこんで、折る。

2．住所・ケータイ番号を、ゲイ掲示板に写真付きでカキ込み。

3．怪しいしつこそうな会社の資料請求（カツラの会社、宝石、先物取引系）を、ポストから盗んできた携帯電話の明細書で最低50件は申し込み。カモだと思われ、ジャンジャン電話が鳴る。

4．ターゲットの自家用車に、剥離剤をビュッと広範囲にかける。

5．興信所を騙って、復讐対象者の近隣に聞き込み。「ちょっと、女性関係のことで依頼がありまして……」という一言を添えて。

6．川崎・西成あたりで薬物を購入。復讐対象者に送りつけて、警察に通報しておく。社会的に抹殺するならコレ。

7．近隣に迷惑行為をする住人（違う日や深夜などいい加減なゴミ出しをする者、騒音を出す暴走族の息子）、不倫現場（不倫しているように見える男女のもの）をビデオや写真を撮る。

犯人の周辺の家に『写真集』『ビデオ』を訪問販売する。「パンフレットですからご覧ください」と書き、無料サンプルを配る。

中傷ビラをばらまくのは違法だが、訪問販売でパンフを渡すのは問題も無いので、これなら警察の現行法でも取り締まることはできない。

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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