今回も、この繁忙期のシーズンでも空室が埋まらないと嘆く大家さんに、空室を確実に埋めてしまうために、絶対にしておくべき準備について、ことも細かにレクチャーしていきたいと思います。

■駐車場やスーパー、コンビニなどの周辺環境を調査！の続き

ちょっと話がズレてしまいますが、先日不動産仲介をやっているお店の営業マンと話した際、「周辺に駐車場がなくて入居を決めることができない物件が数多く存在しています」と話していました。

【『初めての不動産投資マガジン』IN梅田ナイトPV】

新築物件というのは、利回りをUPさせるために、駐車場の空き台数を取ることができない（あえて取らない）建築企画というのが多いらしいのです。そんな物件は、新築だったとしても空室が埋まらないとのことでした。

さらに、中古の物件で駐車場がまったく足りていない物件というのも、周辺にある月極め駐車場を潰して、賃貸物件に変わり、車が使えなくなってしまい、空室がまったく埋まることがないという駐車場不足スパイラルにはまってしまい、悪循環が起こってしまっているとのこと。

地方都市や田舎では、いまだに駐車場というものは重要になります。賃貸物件に付随して設置されている駐車場が満車になってしまっている場合は、新規の入居者のために、大家が身銭を切ってでも、近隣にある駐車場を確保しておくことが必要だと思われます。

また、単身世帯には、必須のコンビニも移転してしまうケースがあります。コンビニもお客が集まりにくい立地や駐車台数を確保したいがために簡単に移転してしまうケースが増加していますし、意外にもあっさり撤退するものです。

その単身者用賃貸物件の最大の強みである「コンビニ徒歩1分」がなくなった、というケースもあり得るので、今の時点で、物件の周辺調査をしておくことがオススメです。逆に幸運にもまったく別の強みになってしまう遊戯施設や24時間体制のショッピングセンターがオープンする可能性もあるかもしれません。

■ライバルになる物件の調査

そして、繁忙シーズン前の準備として最重要なのが、新築物件などライバルになる物件の動向をチェックすることです。これに関しては、新築物件は建築中の時点で募集がスタートしているので、調べるのが容易です。

新築や中古に関わらず、ライバルになる物件の名前と賃料は絶対に調べておくことをオススメします。そして、仲介している不動産会社の営業マンに、ライバルになる物件の宣伝広告費や入居を促進するのために設けられている項目もチェックしておきましょう。（値引きの額や敷金ゼロ、フリーレントなど様々なものがあるはずです）

うまい質問の仕方としては、「現在、私のライバルになる物件になる×〇マンションの空室があるんですが、広告費はどの程度かかっていますか？　なにか入居のキャンペーンなどはしていますか？」と気になる物件をちゃんと特定して、ピンポイントで質問してみましょう。

■まとめ

このポイント4つをしっかりと押さえておきましょう。ライバルになる物件の動向を訊ねるだけで、あなたは自身が所有する物件の宣伝することにもなるので、それもチャンスになりますよ。（完）

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取材・文／加藤学（不動産会社勤務）

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