今回の記事も、プロデュースした《猫に優しい賃貸物件》の施行法を解説していきたいと思います。

■猫を愛するマニアの賃貸物件への不平不満

ペット飼育物件の多くはすべてのペットを飼育であり、猫のみの飼育物件はまったく存在していませんでした。存在したとしても、前回ご紹介したような条件が非常に悪い賃貸物件で、猫用の設備などまったく整っていない普通の部屋なんです。

【DIYで猫部屋の壁に手作りキャットウォーク part3 タワー横の壁が完成】

非常に条件のいい築浅、よい立地、鉄筋コンクリート、キレイなどの条件がそろった猫を飼育できる賃貸物件というのは、まず見当たらないので、猫の愛好家は、キレイでステキな賃貸物件に住むことができないという悩みがあります。

そこで、猫が大好きな私は、猫を愛するマニアが楽しく居住できる場所を作りました。大好きな猫が快適に健康で過ごすことができる部屋を作ることで、猫派のマニアが殺到すると考えたためです。

■住みたくなる猫飼育部屋

私は昔猫を飼っていた経験があるので、猫本来の特性や彼らの行動を一つひとつ思い出し、猫部屋のプランを入念に練ることにしました。

猫というのは、平面を移動するほか、縦方向の移動行動も行うので、狭い部屋だったとしても、快適に過ごすことができるのです、また縄張り意識も小さいので、室内で飼育するのには適しています。

そこで、平面行動よりも縦移動の行動に着目し、キャットタワーやキャットウォークを室内に作って、猫自身の運動不足をなくす設計をしました。彼らの移動行動は、3Dで観点でみてみるとよかったのです。

さらに、猫という生き物は高い場所から自分の縄張りを見下ろしている性質を本能として持っています。ですから、天井の近くと窓際に寝る棚を複数作り、猫がゆったりとくつろぎながら、部屋を見下ろせるように改良しました。

また、シャイな性格の猫は、部屋に見ず知らずの人が入室してくると、身を隠す本能があります。そのような隠れ家として、高い場所に薄暗くて狭い猫用のトンネルを設置。猫が安心して自分の時間を過ごせる避難場所をしっかりと確保しました。

≫≫続く

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取材・文／木村務（ペット飼育物件投資家）

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