前回大好評だった《猫好き愛好家が飛びつく猫専用賃貸物件をつくる》の記事。すると、編集部の方に「犬派が好む賃貸物件はないのか！」との叱咤激励のメールが届きました。

そこで、今回は犬の飼育が可能な賃貸物件の強みを活かす入居者を呼び込む方法を解説していきます。

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ペット飼育が可能な物件を保有されている大家さんの中には、「ただなんとなくそうしてみた」「 管理している不動産会社に勧められて…… 」「 普通の物件では空室が埋まらないので我慢して…… 」などなど様々な理由のない理由があります。
なんの空室解消戦略もなく、とりあえずペット可能な物件にしているという方が非常に多いように思います。

しかし、せっかくのペット飼育可能物件なのですから、そのことを募集に活かしていないのは、かなりもったいと思います。世の中は空前のペットブーム。テレビ局内には、「数字が欲しけりゃ、犬猫かラーメンを出せ！」という名言もあります。

ペット飼育可能物件の特徴をしっかりと利用し、入居予定者の記憶に残る工夫をしておきましょう。

■リードをつけるフックを取り付ける

ペットOKの賃貸物件では、差別化を図るためのリフォームを行うべきで、それにも戦略や見せ方が必要です。一番簡単なのは、差別化を図るアイテムとして、リード用フックを設置することです。

このリード用フックがいくつも室内のいたるところに設置されていると、内見する入居予定者の目に留まり、「この物件はペットのことをよく考えている」とピンっとくるはずです。

犬を飼うとわかるんですが、犬を飼育するときには、一旦1ヵ所に留まっていてほしいときがあります。例えば、飼い主が料理したり、入浴したり、掃除をしたり、玄関で靴を履くとき、化粧するとき、来客があったときなどです。

そんな瞬間に、さっとリード用フックにペットをつなげておければ、便利なわけです。

■耐傷性フローリングのコストは？

現在ペット飼育可能な物件の急増で、耐傷性がある床材のニーズが非常に高まってきました。

今、各メーカーでは従来品よりも耐傷性に優れた合板基材と天然木の化粧単板の間に特殊樹脂の強化層を挟みこんだ天然木タイプの耐傷性フロ―リングが発売されています。

車椅子やキャスター傷にも強い普及タイプのカラーフロ―リングの価格としては、最もメジャーなDAIKEN製のもので、『耐傷性フローリング《ダイハードS01》で、12枚入り27,000円になるとのこと。

色柄もピュアブラウンライト、ピュアブラウン、ネオブラウン、ネオベージュなど4色なので、ペット飼育可能物件を考えている方は、リーズナブルなこちらのフローリングを採用してみるのもありです。

≫≫続く

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取材・文／木村務（ペット飼育物件投資家）

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