今回も以前栄華を極めた女性向け風俗店が潰れてしまった原因について、現在では不動産投資家として活躍する瞬夜さん（仮名／46歳／現在マンション2棟、木造アパート2棟を保有）に、その意外な理由についてインタビューしてきました。

【裏社会ライター丸野裕行の『業界のウラネタ』Vol 1～不動産業者編～】

丸「いい条件ですね」

瞬夜さん「かなりの高収入も期待でき、ホストに受からなくても正社員として働ければいいかな、と。ルックスも悪いわけではないので、大丈夫だろうなと思いました。それで、面接を受けるために九州へと高速バスで向かったんです。ド派手な看板が貼りついた真新しいビルでした。結構な応募数があって、合格者は1割程度でしたが、何とか滑り込めました」

丸「ほほう～」

■女性オーナーから新人教育を受ける

瞬夜さん「それで、女性オーナーが数人出資してできた店らしく、“オーナーから教育を受けることからスタートだから……”と。気の強そうな50歳前半の年増女がやってきて、一緒に風呂とベッドがあるプレイルームに入り、体をまじまじと見られました。それからは入浴して、男性用のソープと内容はまったく変わりません。まぁ、ご奉仕する感じですよね、女性に。講習が1時間程度続いて、なんとか合格のハンコをいただきました。こうして、僕は晴れてソープボーイ見習いとして入店できたんです」

丸「それから、性病やHIVの検査ですか？」

瞬夜さん「そうですね、事前に自腹で店指定の泌尿器科へ出向いて……ですね。そこからのスタートだったんですが……」

丸「システム的にはどんな感じですか？」

瞬夜さん「料金は、オープニングキャンペーンで90分3万円(延長30分、1万円)。自己紹介と写真パネルを見て指名する場合の料金は、平均で5,000円ですね。合計3名までの指名が可能で、そのあとは目当ての3人と無料ドリンクが飲めるラウンジコーナーで会ってフィーリングが合うかどうかを確かめます」

丸「で、選ぶと」

瞬夜さん「ええ。マットプレイなどの一連の流れを踏んでから、ベッドでのサービスになりますね。表向きには本番ナシですが、交渉次第でサービスを受けることができます。プレイルームにはちゃんと避妊具も常備されていますから……」

クタクタの先輩たちは覇気がない
丸「男性用の特殊浴場と変わりはないんですね」

瞬夜さん「でも驚いたのは、スーツ姿になって自己紹介したんですが、想像していたギラギラ感がないキャストばかりで、皆おびただしい数の精力剤とドリンク剤を飲み続けていました。ナンバー2の潤さん（仮名）に“頑張ってな。……女は大変だぞ”と声をかけてもらいましたが、ここからが“地獄の入り口”でしたね」

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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