今回も以前大好評過ぎて満員御礼状態だった女性向け風俗店が潰れてしまった理由について、現在不動産投資家として活躍中の瞬夜さん（仮名／46歳／現在マンション2棟、木造アパート2棟を保有）に、お話をお聞きしていきます。

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丸「地獄って……」

瞬夜さん「地元の客はほぼゼロです。5分弱の会話だけで勝負をしないといけませんから、大変ですよ。オープン以来大盛況で、客層は20代～50代と幅広いんです。1番多いのは40代。近隣の県や東京や大阪などの大都市から訪れる女性も多かったですね。パネル指名が入ると、ラウンジコーナーへ向かい、ファーストインプレッションでほとんどの指名って決まっちゃうんです」

丸「なるほど～」

瞬夜さん「“この女は何を求めているのか”や“優しい男が好きか、オラオラ系が好きか”、それを瞬時に決めます。初めての客は、30代半ばでした。プレイルームに入ると、客が話さない限り、身の上話は聞き出しません。深く関わらないことがトラブル回避につながります」

■「なぜ勃起しない！」というクレームばかり

丸「初めてのお客さんで困ったことってなんですか？」

瞬夜さん「やっぱり客は、前戯だけでは満足しないことですかね。こっちは何人も相手をしなければいけないに、こちらを満足させようと躍起になってくるんですよ。性欲には自信のあったんですが、すぐに後悔しました」

丸「それからは順調に指名を？」

瞬夜「そうですね、1日に8人程度でしょうか？　でも、デブのばあさんとか、ブスがくると厳しいですね。そういう客に限って、“ちょっとアンタ、なんで勃たないのよ！”という怒りのクレームをつけてきます」

丸「ああ、クレーマーですか……」

瞬夜さん「支配人を呼び出され、懇々と説教をされることもしばしばありました。男は一度果てるとそれで満足するんですが、女は精神面の充実感を求める動物なんですよね。女性客はソープボーイを自分が果てさせたという証を求めているようでした。20代でまさかバイアグラの世話になるとは思いませんでした」

丸「相当人気だったんですね、お店は」

瞬夜さん「店はその珍しさから連日マスメディアに取り上げられるので、客の列が途絶えることはありませんでした。スタッフはみんな開店準備をはじめた半年前から1日も休みを取っていないという人ばかりでした」

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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