今回も人気がない畳敷きの和室をイメージチェンジして、入居者を呼び込む方法を解説していきたいと思います！

■部屋のイメージを変えるポイントは畳縁です

コストを最小限に抑えた畳自体のリフォームで、主役になるのが畳縁になります。

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畳の色合いや価格グレードで差別化すれば、高コストがかかり、費用対効果が悪くなります。

畳縁の交換は、表替え、裏返し、畳の新調のどのシーンでも必要ですので、こういったときのチャンスを見逃さないでください。

単純に畳の交換依頼をすると、畳縁をなんてことのない無難な柄や色彩に決められるので、ここはぜひ物件オーナー主導で決めてください。

畳縁の面積というのは非常に小さなものですが、物件オーナーさんの選び方次第で、和室自体のイメージをガラっとイメチェンすることができます。

その楽しみを感じながらチョイスしてみてはいかがでしょうか？

畳縁の素材としては頑丈な合成繊維が一番です。色柄はモダンでオシャレな和室にも合うような無地、幾何学模様柄以外にも、昔からの亀甲柄、可愛い花柄など多くの種類があります。また、有料ではありますが、グラデーション柄やキャラクター柄、単色、猫の肉球柄などいろいろな畳縁も選べるようになります。

コーディネートを上手にまとめるポイントとしては、和室にある襖や欄間、壁紙と、畳縁の色柄が似合うようにコーディネートして、統一感を大切にすること。このことを意識することで、超簡単にオシャレでセンスのある和室を作ることが可能です。

さらに、有料の畳縁を使用すれば、可能性が無限大に広がりますよ！

■カラー畳でセンスアップ

畳の表替えや裏返し、新床交換のときに、カラー畳や琉球畳を選択肢に入れると、和室のイメージがワンランクセンスアップするでしょう。カラー畳というのは畳表をベージュやオレンジ、グレー、パープルなどカラフルな色合いに染めたものになります。

琉球風畳というのは、一般的な畳の半分くらいの大きさの正方形で、縁ナシで使用するれば、部屋自体を広く見せてくれる効果があるんです。

カラー畳や琉球風畳というのは、どちらもモダンな風合いで和の空間をデザインするのに欠かせない存在です。しかし、本物の琉球畳というのは高価。でも、最近では《琉球風》畳というのが販売されているので、それを使えばOKです。これにかかる経費的なものは、家賃とのバランスが大事ということを忘れないでくださいね。

リノベーションのコストを気にしながら、畳交換のときには畳縁の柄をデザイン性の高いものに変えることで、和室という固定概念から脱却することができます。

それを行うだけで「こだわり和室」になり、入居者から「選ばれる和室」にチェンジできるわけなんですね。

次回のコラムは、不人気な和室をお金をかけずにリフォームして、入居者続出の和室に変える方法を紹介します。（完）

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取材・文／叶淳（大家業）

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