今回もダメな清掃業者を見極め、いい業者を見つけて依頼するイロハを解説していきたいと思います。

■優良清掃会社を見分けるポイント

遠方に住んでいる物件オーナーの場合、清掃後に「しっかり清掃できているか」のチェックを行うことが不可能です。

単に気分次第で清掃業者をどんどんと変更していてもムダになってしまうので、新規で契約する前にこれらのポイントをチェックしておきましょう。

【マンション共用廊下はこんなに汚れてた！】

1．定期清掃表を提出させる

依頼候補の清掃会社が普段使用している定期清掃表を一見すれば、その清掃業者の仕事ぶりというものがよくわかります。

具体的に、優良業者というのは、いつ、どの人間が、どこをどのように清掃したのかを事細かに記入しています。

実施した日と時間のみではなく、日常的な清掃 と定期的に行う特別清掃などの項目が設けられています。

さらに、清掃の内容は実施箇所に丸を付けたり、ひと言残す仕組みになっていて、清掃状況が非常にわかりやすいのです。

これであれば、清掃の責任所在もハッキリし、清掃の怠慢が回避することが可能です。

2．日常の一般清掃と定期的特別清掃の説明がある

契約する前に、どこが一般清掃で、どこからオプションの特別清掃扱いになるか、事前に説明がある業者は優良業者です。

それだけ自分たちの仕事に自信があるわけなんですね。

例えていえば、粗大ゴミ処理や45ℓのゴミ袋に入るほど大きな放置ゴミの回収、蛍光灯のホコリ落としや拭き掃除、窓ガラスの清掃、廊下部分のワックス塗り、集合ポスト前のダイレクトメールゴミ回収など、どこまでやるのかを取り決めるべきです。

事前に、標準作業とオプション作業を互いにしっかりと把握することが、清掃の精度を高められる秘訣になります。

≫≫続く

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取材・文／橋爪要（不動産業者）

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