空室を埋める対策には、特効薬というものがありません。

ですから、成約に結び付つけるための対策を、一歩一歩と積み上げていくということしかできないわけです。

効果対策がわずか1％だったとしても、10つの対策を積み上げていけば、集客のチャンスを掴む可能性は10％も増します。

【駐車場所をマップにピン止めしておくことができる「Android版Googleマップの駐車場の場所を保存」の使い方】

ということは、絶対的に有利になるということなんですね。ですが、このように行動ができる物件オーナーが少ないのが現状なんです。

こんな「行動できない大家」というのは放っておいて、今回の特集は「実践派の物件オーナー」に向け、駐車場がない物件の成約をしっかりとUPする方法を解説していきたいと思います。

どれだけ部屋をキレイにリノベーションしたとしても、車を所有しているというお客様には、はじめの情報でふるいにかけられてしまいますよ……。

■仲介業者に代わってエリア駐車場情報を届ける

自己所有の敷地内に駐車場がない、駐車場が満車という場合の空室対策の切り札というのは、物件エリア周辺の月極駐車場の情報がすぐにわかる《周辺月極駐車場MAP》をつくってあげることです。

重要なポイントは、仲介業者の手間をわずらわせないことです。

部屋と駐車場を同時に探している入居見込み客に「駐車場ナシ物件」をすすめる仲介業者はいません。

多かなり忙しい彼らが《駐車場ナシ（もしくは満車）物件》のため、面倒な近隣エリアの駐車場探しなどするわけもありません。

地方都市には《駐車場アリ物件》というものが腐るほどあるのが当然ですから、わざわざ駐車場のない物件を紹介し、別の月極め駐車場をあてがったり、紹介するという非効率なことを、業者はしたくありません。

■仲介業者に頼らず、近隣駐車場MAPを作成するススメ！

わざわざ手間をかけて、駐車場ナシ物件を紹介する業者はいないと前回にお伝えしましたが、それであれば、物件オーナー側で仲介業者の代わりに、近隣エリアの月極駐車場情報を調査してしまいましょう。

≫≫続く

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取材・文／橋爪要（不動産業者）

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