不動産業者としての業務の中に、物件オーナーの代わりに、定期物件巡回を行うことが多いのですが、そのときに恐ろしい光景を目にすることがあります。

その光景を撮影して、大家さんに送信するのですが、驚愕されることが多いのです。

今回の記事では、その巡回業務で目撃してしまった現場の話をお伝えしたいと思います。

【私が本気で叫んでます！物件巡回中の放送事故】

■夜逃げした物件

物件オーナーからある日連絡が入り、「入居者と連絡がつかないらしい……。夜逃げしたようだ」ということで、現場を巡回しに行きました。

確認しに行ってみると、その部屋の扉は、なんと施錠していない……。

少し怯えながら扉を開けてみると、中はもぬけの殻！

残っているのは、生活ごみで、ゴキブリなどの害虫やネズミなどの害獣だらけ。

即害虫、害獣駆除業者を呼んで対応してもらいました。

無施錠だったために、2、3人のホームレスが生活していたようで、深夜にドアノブをガチャガチャ回す音がしていたと隣の住人が話していました。残念！

■犬の〇〇が……

築古物件のアパートに出向いたのですが、建物は比較的清潔で問題はなく、エントランス自体もキレイでした。敷地内にも目につくゴミもなく、ほぼ通常営業。

「ああ、大丈夫だな。異常はないな……」と思っていると、花壇に異物を発見。

ブチ色の大きな物体が落ちているな……なんて近寄ってみると、そこにはなんと！　犬の死体が！

なんだこれは、と不思議に思っていたのですが、季節は夏。周囲には少し異臭が立ち込めていたので、すぐに保健所の方を呼び、対応してもらいました。おかしな伝染病で死んでいないことを祈りながら、周囲を殺菌処理してもらい、事なきを得ました。

幸い入居者が花壇付近に近づくことはなく、ひっそりと死体が放置されていたので、胸をなでおろしたのですが、自分が住んでいる部屋の花壇に犬の死体があれば気味が悪いですし、内見時にこの死体を見られたら客付けできないでしょう。

早速大家さんに連絡を入れましたが、撮影した写真は見てはもらえませんでした。そりゃやっぱりそうですよね。

≫≫続く

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取材・文／橋爪要（不動産業者）

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