今回も、定期物件巡回を行った際に目撃した恐ろしい光景のお話をしていきたいと思います。

■ゴミ置き場が荒れまくり！

どうも肉体労働者の入居者が多い物件では、荒れがちなことがわかりました。たとえば、ゴミ置き場です。

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非常識なのか、ゴミの収集日ではない日にゴミ出しする不届き者が多く、物件の管理会社のスタッフが注意をすると、逆ギレ。

そのような入居者は、管理会社のブラックリストに載るので、次の入居先が決まらない、審査で落とされてしまうという憂き目に遭います。

しかし、部屋数の割に、ゴミを入れるゴミステーションの少ない容量というのも原因になります。こんな状態を見込み客に見られてしまえば、内見があったとしても成約は難しいです。

■原状回復ですに放置された物件の末路

まったく入居が決まらないということで、大家さんから「部屋の現状確認をしてほしい」と依頼されて、空室状況を確認しに行きました。

好立地ですごく建物自体もキレイで、何ら問題がない物件だと思いました。

「こんな物件で、なぜ入居が決まらないのかおかしいなぁ～ 」と思いながら、部屋へはいると、その理由がわかりました。

その理由は……原状回復がまったくされていない！

靴すら脱げないような状態で、その荒れ方はひどいのひと言。部屋の中は、黒カビが大量発生していて、とても商品とは言えない状態でした。

「これでは埋まることはない」ということで、写真撮影して、所有者に報告しました。

なぜ早期に原状回復しないのか謎ですが、その後に対処してもらい、空室も埋まったということです。

■外国人入居者が出た後の部屋

「部屋が埋まらないから、ちょっと確認してきてください」ということで、チェックしに行ったのですが、部屋に入ると、すぐに鼻を突く香辛料の臭い！

なんと、前の入居者はインド人だったということで、カレーの臭いが染みついた部屋になってしまっていました。

玄関からは一部屋の様子を確認すれば、イケアのアイテムや無印の家具が設置されていてかなりいい感じです。

しかし、この臭いだけはいただけません。清掃も徹底されていて最高なのに……そんな残念な問題を抱えた部屋で、その後も入居が決まらなかったということでした。

巡回の現場からお伝えしました。（完）

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取材・文／橋爪要（不動産業者）

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