伝説のカルト映画と呼ばれている『木屋町DARUMA』は様々な物議を醸し、映画ファンに絶大な人気を誇っています。

「なんと、哀しい作品なのか」

「男たちの挽歌、哀歌と言ってもいい」

「こんな男になりたい」

「手足がないということ、それは悲哀」

しかしながら、様々な原作者と監督の金銭面の確執など物議を醸しました。

【『木屋町DARUMA』予告編】

今回は編集長・丸野裕行が尽力した遠藤憲一主演のカルト映画『木屋町DARUMA』について、綴っていきたいと思います。

■作品概要

「もう、あきませんわ」

「大丈夫や、転んだだけや」

勝浦からそんな言葉がこぼれたとき、坂本は絶命した……。

“原作は、2012年10月27日に様々な出版社から出版禁止を言い渡された小説は、Amazon Kindle Storeでアプリとして短編小説化された。

京都の歓楽街・木屋町を舞台に、体に十字架を背負った金貸しの哀しい物語。

テーマは、ズバリ【タブー】＆【ハードボイルド】！

以前は京都木屋町一帯を支配する組織を率いていた勝浦は、5年前にある事件で両手両足を失ってしまう。

今や不自由な体で債務者の自宅に押し掛け、迷惑行為もいとわず取り立てを行うとことが彼の仕事だった。

世話役の若い組員である坂本に助けられつつ仕事をこなしていたが、勝浦の縄張りを受け継いだ古澤と再会し、キナ臭い騒ぎに巻き込まれていく…。

目を覆いたくなるような現実と、男たちの心に巣食う哀しみを、読者へ叩きつけます。

その強烈な世界観と、美しい京都の街並みとのギャップとコントラストが、ある種の異様さを掻きたてる、

時代のタブーに挑戦する、新ジャンル“実話系ハードボイルド作品”。

≫≫続く

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取材・文／木田悟（映画ライター）

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