北島三郎、美空ひばり、鶴田浩二など過去に大スターだった芸能人には、必ずといっていいほど、ヤクザが後ろ盾についていた。

最近話題になったのは、バラエティ番組でひっぱりだこのタレント・ゆきぽよの謝罪。

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彼女は、事件が起こった2年前当時、現代のヤクザ的存在だといえる半グレのメンバーと仲がよく、自宅に連れ込み、その男がコカイン使用で逮捕され、自身も薬物検査を受けるにいたったと報じられた。

そのことに関して、事務所とゆきぽよ自身がファンとマスコミに向けて謝罪したのだ。

テレビ出演も今後ないであろうし、視聴者からそのグレーな立場のタレントにNOを突きつけられた彼女は、おそらくはユーチューバーあたり収まると思われる。ゆきぽよ自身の周辺に半グレメンバーの存在があること自体、一般社会のコンプライアンス的にNGだったというわけだ。

では、半グレとはいったい何なのか？　“半グレ”というのは、グレーゾーン、戦後日本でやりたい放題だった犯罪者集団のことをいう愚連隊、グレているの意味。

昔から腕っぷしにだけは自信があるヤンキーたちが、暴力団対策法にがんじがらめになるヤクザの代わりに、反社会的な仕事などをおこなう集団が半グレになると定義されている。

彼らの仕事は、頭がキレる者は、美容サロン、イベント代行、コンパニオン派遣、キャバクラ、クラブ、Webコンサル、裏カジノ経営など。

あまり頭が使えない者は、夜の仕事を生業にしたり、さらに大麻販売、自動車窃盗団、貧困ビジネス、不法投棄、振り込め詐欺など完全に犯罪にあたる行為に手を染める。

「元カレがオレオレ詐欺で捕まった」とテレビ番組でうそぶきながら、「何度も口説かれたが断り続けていた」と言い訳をし、闇社会との縁はないと弁解するが、事件当時自宅には多くの友人が集まっていたと話す。では、さらに多くの半グレたちとの交流があったのではないのか。

彼女は、男が振り込め詐欺の前科がある半グレ集団のひとりだったと知りながら、なぜずっと親密な関係を続けていたのか。

本当に男が薬物をやっていたことに気がつかなかったのか？　謎は深まるばかりだ。（完）

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文／丸野裕行（編集長）

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