新型コロナウイルス感染症の影響で、飲食店や小売店の廃業が相次ぐ中、コロナが終息したあとは、かなりの軒数のテナント物件が巷にあふれかえるといわれています。中には好立地の掘り出し物件も多数貸し出されるようです。

店舗運営するカタチのビジネスでは、出店した場所、お店の立地が成功を左右するのは当然のことです。

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一旦出店してしまうと容易には移転ができないので、新店舗を構える場合は、その地域の特性や特徴をしっかりと分析し、慎重にその場所を選定しなければいけません。

今回は、《スイーツ店》を例にして、エリアマーケティングを行うときの方法とポイントをみていくことにしましょう。

■ターゲット層を決め、そのエリアに多いのかを検証

まず、スイーツ店を求めている年齢層がターゲットになります。甘いものが好きという年齢層は非常に幅広く、最近では男性でも“甘いもの好き”を隠すことがなくなりました。

では、幅広い中からどのようにターゲット層を絞っていくのか。

スイーツは流行になりやすく、その流行をつくるのは若い女性です。安価な商品を販売したりするのであれば、学生が多く通る通学路に店舗を構える必要があります。

例えば、駅から大学や女子率の高い高校への通学路はどうでしょうか？　そのためには、どこのエリアに大学や高校が多いかを調査する必要があります。

■同じ職種でもその特性を見極める

スイーツ店とひと口で言っても、タピオカジュースなどのテイクアウト商品に特化したスイーツ店もあれば、パティシエのつくる本格的なケーキを出すお店もあるわけです。

これは、あなたが新規出店したいお店のコンセプトで判断しましょう。テイクアウト商品を出すお店であれば、学校への通学路。

パティシエの作るケーキなどを出すお店であれば、自分へのご褒美を買いにくる女性会社員が多く通る住宅地の駅近くがいいでしょう。

さらに、それらの女性の人口分布を調べ、近隣エリアの女性人口分布を調べ、どの場所であなたのスイーツ店が必要とされるのかを見極めるようにしましょう。

さらに、単純に人口分布のみではなく、ターゲット特性まで含め、総合的な判断を下すことが大切です。

≫≫続く

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文／加山実（不動産会社勤務）

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