今回も不動産収益物件を有効に使う方法……《トランクルーム投資》を取り上げ、どのくらいの売り上げが上がるのか、初期投資はどれほどかかるのかをレクチャーしていきたいともいます。

■初期費用はおいくら？

パーテーションなどの設置は外注依頼。サイズや枚数は、想定している部屋のカタチや広さに合わせて事前オーダー。その後は、パネル工場で作られたパネルをビルの一室に搬入し、組み立てます。

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シンプルな仕組みなために工事・施工が非常にしやすく、設置工事自体は、完成に2～3日。そこから、カードキー業者に設置をお願いして、最安値の『トステム カザスカードキーパネル』を導入。設置費用18万円、パネル代は約130万円で工事費は50万円程度だといいます。

「200万円程度で済めば、安いものです。それにカードキーも360度カメラも、防犯カメラも今は非常に安価です。思っていたほどの経費はかからなかったので、いい投資になると思います」（Kさん）

このKさんのトランクルームの場合では、設備費で40万円程度。自己所有物件であれば、初期費用はパーテーションと合わせて200万円ほどで済むわけですね。パーテーションパネルは部屋の形に合わせ、製作。柱形に合わせて組み立られるので、ムダなくスペースを有効活用できます。

■トランクルームの利用者はどんな人が多い？

トランクルームというものはそもそも、自宅に収納しきれないものを保管する場所ですが、具体的にどんな利用者がいて、どんな感じで使用されているのでしょうか。

Kさんによりますと、個人利用者の場合であれば、日常生活ではあまり使用することのないゴルフバッグやスーツケース、スタッドレスタイヤ、スキー用品、スノボ用品、クリスマスツリーやひな人形などの季節のイベント用品が多いそうです。

さらに最近になると法人からの需要も高まっているそうで、K氏も予想していなかったといいます。

この原因のひとつが《新型コロナウイルス感染症》の影響。テレワークがどんどん普及し、小規模のオフィスを構える企業が多くなるわけです。

オフィスが手狭になったからといっても、絶対に必要な書類や荷物を簡単に捨てるわけにはいかない。そのような法人客が、デスクやイス、契約関係書類などかさばるものをトランクルームに保管するケースが多いそうです。

≫≫続く

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文／響隆太（不動産会社勤務）

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