今回も、木造でありながら「猫飼育可」にすることで、RC工法の賃貸マンションに匹敵するほどの家賃を確保できるようになるという事実に関して綴っていきたいと思います。

■日本の飼い猫は雑種、その習性を知ること

日本の飼い猫のほとんどが「雑種」です。ということは、出自が野良猫、保護猫ということがほとんどなんですね。外という世界を知る飼い猫は、室内飼育されることで、どのように工夫してもストレスを感じます。

【西区浜寺石津町中　室内新築物件そっくりの一軒家賃貸 #堺市西区 #敷金礼金0円 #家賃5.2万円】

「愛する自分の猫にストレスを感じさせたくない」という飼い主さんの要望に合わせると、1階に構えた3つの部屋はしっかりと応えることができるわけです。資金をつぎ込んで、安全で逃げることができない塀を作ったのは、このような理由からになります。

■木造でこの賃料は……管理会社もドキドキものの強気な家賃

今回の入居者募集は私自身が独自に行う方法と、管理会社を介したごく一般的な募集を行いました。普通の募集には、管理を任せている不動産会社と猫専用賃貸を専門に扱う賃貸物件サイトの2つ。結果的にはすべての部屋が私の方法で見つけた入居者で埋まりました。

管理会社の担当者と打ち合わせをする際、家賃の話になったので、私が決めた賃料を伝えたところ、担当者の顔が真っ青になりました。

「強気の家賃設定ですね……。この賃料だと新築マンションと同じような賃料なので、厳しいと思いますよ。イマドキの入居者はRC工法か木造かを気する人も多いので」と言われました。

確かに私の物件は木造3階建てなので、言っている意味は分かります。この物件の家賃ですが、実のところ物件周辺の新築マンション並か、もしくはそこ以上の金額になっています。そんな家賃でも満室になるのは、愛猫家が納得し、コストパフォーマンスが高いと思ってもらっているからです。

それにこの家賃設定のことを、私は「適正な価格」であると思っています。みなさんが知る通り、今は首都圏などでは賃貸物件余りの状態で、需要供給バランスが完全に崩れてしまっています。供給量が増えれば、高い競争力を得るための施策をしなければ、入居者自体集まることはありません。

一般的な賃貸物件の場合、そもそも競争力が低いので、結局は家賃の低さで勝負しないといけなくなります。賃貸物件が密集しているエリアでは、このような傾向が顕著に現れていて、新築物件までもが家賃競争に巻き込まれています。ですから、私は「自己所有している監修物件の家賃が高いのではなく、周辺の物件の家賃が安すぎる」と考えます。

それでは「本当の猫好きがマジメに作った飼い主と猫がステキに暮らせる賃貸物件」の部屋に施したポイント4つをご紹介しましょう！

≫≫続く

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文／斎藤功（大家業）

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