第2回目の今回も、年々高まっている入居者の防犯意識とセキュリティへの関心、そのとき既存の物件を抱えている物件オーナーは何をすべきかについてレクチャーしていきたいと思います。

新築物件のセキュリティに負けない防犯設備は、今からでも作ることができます。大家業をいとなんでいるあなた、競争力と入居者をつけるために頑張っていきましょう。

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■侵入するための特殊器具

・バール…扉をこじ開けるために使用

・ドライバー…簡易的な鍵であれば鍵穴を破壊し、シリンダーごと外してしまう

・パイプレンチニッパー…鉄パイプなどを切ってしまうほど強力なニッパー

・レンチプライヤー…水道管修理で使うプライヤーで、軸ジョイントをずらしたりすることができます。ペンチでは掴むことができないサイズのパイプなどしっかりと掴めます

・ガラス切り…その名の通り、ガラスを薄く円形に切ったり、そのままスッと切れたりします

・電気ドリル…錠の破壊用に使います

・金づち…荒い手口の空き巣が使うと思いきや、ガムテープなどで窓を固定してから一気に割ります

・金切りばさみ…扉サイドを狙うときなどに重宝します

・ピッキング用具…巧妙に鍵を鮮やかな手口で開けてしまいます

・破壊用シリンダー回し…その名の通り、シリンダーを破壊します

・鍵穴壊し専用ホールソーとホールソーのシリンダー用軸…鍵屋が使うものを悪用

・サムターン回し…ドア外側から穴を開けて挿入し、サムターンを回して開錠する

などなど様々な道具を使います。

■一番多い侵入法

まずは、空き巣犯などの侵入法です。

・一戸建住宅であれば、①無締りの扉から　②ガラス破り　③軒先にある合鍵

・3階以下の共同住宅であれば、①無締りの扉から　②ガラス破り　③合鍵

・4階以上の共同住宅であれば、①無締りの扉から　②合鍵　③ガラス破り

という結果になります。

どの形態の住居でも戸締りをしていないときの被害が最も多くなっているので、日常生活の中で出入口、窓には必ず施錠するという習慣を入居者に周知させるべきです。

さらに、次いでドアの錠破りやガラス破りの被害が多くなっています。比較的防犯性能が高い建物はツーロック、スリーロック、カードロックなどが付いているので、空き巣犯は嫌がります。ですから、後付けでもいいのでスマホで開錠する機器を揃えたりすると、入居者は安心します。

≫≫続く

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取材・文／高木良太（ライター）

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