今回も、今もうすでにはじまっている不動産戦国時代で、不動産投資を大成功させる戦略についてレクチャーしていきたいと思います。

前回のニッチ戦略に関する解説になりますので、ここはしっかりと押さえておきましょう！

■ニッチ化戦略はどんどんと進んでいく

ニッチ化した物件は、大手の不動産会社が参入する恐れが少ないと呼ばれている不動産投資物件です。彼らは決して戦略として組み込むことはないと考えられるでしょう。

それは、潜在的なニーズは確認できても、需要面が確立していないからです。

【家族が一緒に住めるマクドナルドハウス】

それらの物件の企画書を大手企業の中で新人などが出したところで、門前払いされるようなものになります。

ですから、この隙間産業の中で、中小企業や個人投資家が成功できるチャンスがあるということなんですね。

ここに一例をあげると……

・バリアフリーで共有スペースを設けた、高齢者が入居しやすい「高齢者特化物件」

・タイ人や中国人、ブラジル人、ベトナム人、アメリカ人など同国籍の外国人しか入居できない「外国人専門マンション」

・専門病院の近くに借りることができ、家族と医療を受ける患者が住める「医療を受ける患者専用マンション」

このように、猫の専用扉や犬の足洗場などを備えた「ペット専用マンション」や車やバイクの愛好家が住む立地にこだわらない「ガレージハウス」、バンドマンなどが楽器を演奏しても問題のない「防音マンション」など以外にも差別化できる物件はいくらでも考えられます。

この差別化での成功のポイントは、ズバリ「それを求めている、困っている入居者の立場に立って考えること」です。

これからの不動産市場の中で、知恵を絞ること。

そこを最重要視して、不動産投資に参入すれば成功は近いと思います。（完）

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取材・文／桂川学（不動産ライター）

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