今回も、物件オーナーをスタートしている方、大家業をはじめようとしている方には、ぜひとも知っておいて欲しい今年の不動産投資原則のことをお話していこうと思います。

■投資家として意識すべきこと

令和2年の投資家として持つべき意識はこちらです。

・銀行からの信用を損なわないような物件の購入
・一般の賃貸物件に転用できる宿泊物件を稼働させること

です。

【初めての不動産投資マガジン動画in京都祇園東】

現時点で、資金がほとんどないという方は、銀行からの融資が簡単には受けられません。ですから、築古のオンボロ一軒家をフルリノベして、高利回りで貸し出すことに注視してしまう方が多いと思います。

しかし、注意したいのは、耐用年数を越えてしまった物件に関しては、銀行としてまったく評価していないということなんです。

まず築古の高利回り物件を銀行などに共同担保とで、提供しようと試みても、担保としてまったく認識してもらえません。

ですから、初めは銀行融資を避けて、親や友人から借りることが賢明だと思います。

親や知人からの借金をバカにされることもあるでしょうが、自分の信用がなければ、親や友人がお金を貸してはくれません。

親族や友人からの借金は、銀行からみれば、負債ではないわけです。こういう物件で信用を積み上げていく方法だってあると思います。

もしも、銀行などの金融機関から借金をしてスタートするのであれば、一定の収益を稼いだ後に売却し、現金の資産に変えながら、銀行目線での自分に対する財務状況を向上させながら、資金と信用を積んでいくことになるでしょう。

昭和、平成、令和という時代とともに、いろいろな変化が起き、その変化に対応できる投資法が創出され、ブームができたりしています。

いつの時代でも、結局は金融機関からしっかりと評価される資産形成を、じっくりと時間をかけて積み重ねていくことが不動産投資的な王道だと思います。（完）

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取材・文／神山隆二（不動産ライター兼プチ大家）

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