犬派が多くいる中、猫にも人気が集まっています。かくいう私も、実は猫大好きの不動産投資家です。

猫が遊びやすい物件をリノベして、猫派の入居者を募集するニッチな商売のやり方にチャレンジし、実は現在入居率100％という驚異の数字を上げているのが現状の私。

今回の記事は、私プロデュースの《猫派が猫大好き入居者のために作った猫に最も優しい賃貸物件》の作り方を紹介したいと思います。

【猫部屋を大幅に模様替えしました】

■なぜ今猫派垂涎の物件をつくるのか？

最近猫カフェが街に増え、空前の猫ちゃんブームが到来。全国で猫を飼う人が急増中で、ペットブームの中、犬派を大きく引き離す勢いにあるわけです。

猫派が多くなった理由としては、飼うのが楽だから……という単純な理由です。

昨今、TVCMでは猫の出演が増え、ペットショップの猫用のアイテム売り場が、拡大されています。

犬の場合は、散歩に連れて行かなければならず、しかも執拗にじゃれてきます。その逆で、気まぐれな猫は室内飼いが可能で、エサと水を与えるだけでいいわけです。

猫の愛好家が急増する中、ペット賃貸物件の需要も増えてきていますが、賃貸物件市場でのペット飼育が可能な賃貸物件は未だに大家が嫌う傾向も強いです。

明白な理由は、部屋を汚される、爪などで建具や壁など部屋がボロボロになるというものです。おまけに糞尿のその強烈な臭いも多くの大家が嫌います。

■今ある猫飼育可能な物件の実情

ここでは、猫や犬などの動物の飼育を認める物件の実情をお伝えしましょう。

今あるペット飼育物件の多くは、ペットを飼っていなければ、絶対に選ばないような賃貸物件です。

例えば……
・築古物件で汚い
・駅徒歩30分やバス停も遠いなど、立地が悪い
・木造で階上の足音が激しく聞こえるなどの物件……ハイツやコーポなど一昔前に流行った不人気アパート

これらは、空室をなんとか埋めたいと考えたために、単純に《ペット飼育可》にしただけという、なんの経営戦略もない物件なのです。

≫≫続く

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取材・文／木村務（ペット飼育物件投資家）

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