インバウンドで外国人観光客が押し寄せていた新宿。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で家電量販店などの大型店舗閉店が続いています。

コロナ禍は都市部に非常に大きな影響を及ぼし、外国人観光客による消費や爆買いが皆無に近くなった影響は大きいわけです。

「あれだけ街中に外国人があふれていたのに！」

「これから観光大国はどうなってしまうの？」

「入国制限の全面解除は？」

「国際線がまったく動いていないのに経済は大丈夫？」

そんな声が数多く聞かれます。

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■業績好調の『ヤマダ電機』ですら敗北

例えば、新宿に店舗を構えていた『LABI新宿東口館』。すでに看板は撤去され、開店時の賑わいはなく、まるで嘘のように閑散としています。

閉店当時は、父子の小競り合いでひと悶着あった大塚家具の在庫処分が行われていました。

新宿東口の象徴になっていたのは、新宿アルタの電光掲示板。日本最大の歓楽街である新宿駅前、歌舞伎町に入口にヤマダ電機が出店したのは、2010年春。

数々の家電品が並ぶ店内には、インバウンドでやってきた外国人観光客が数多く訪れていました。新宿という地には、『ビッグカメラ』『ヨドバシカメラ』などの家電量産店が立ち並び、秋葉原と並ぶ家電店のメッカでした。

■『大塚家具』別店舗とのバッティングを防ぐ

今回の閉店というのは、2019年冬に大塚家具をヤマダ電機が子会社化したことにより、『大塚家具新宿ショールーム』との競合防止が目的のようです。

さらに、新宿伊勢丹前を歩くと、リモートワークの影響でスーツを買い求める人々が減ったのか、『AOKI新宿東口店』も閉店、外国人観光客が訪れていた『ビックロビックカメラ新宿東口店』は春に出された緊急事態宣言以降、休業したままになっていました。

新宿3丁目では、人気のアパレル店『フォーエバー21』まで閉店し、シャッターが下りていました。

若者の姿が見られない繁華街。果たして経済はどうなってしまうのでしょう？

≫≫続く

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文／叶龍之介（不動産ライター）

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