後編もテレワーク推奨を受けて、通勤がなくなった場合に購入する平屋のマイホームのメリットとデメリットを綴っていきたいと思います。

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■平屋ならではのメリットの続き

3．庭と一体になる広々とした空間を作りやすい

平屋といえば、庭と一体化した空間設計が作りやすいために、ウッドデッキを作って、それをリビングと繋げて、広いテラスをエンジョイすることができます。子どもたちとキャンプ気分を楽しみながら、日光を浴びて、ステキな休日を満喫することもできます。遠方のキャンプ場に行かなくても、すぐにBBQなどを楽しめます。

4．地震に強い

当然のことですが、2階部分の荷重を支えることなく、平屋で重心が低いので、地震の揺れにも耐震性があり、倒壊リスクがあまり高くないといえます。

阪神大震災や東日本大震災が起こってからは、建築基準が高くなり、等級基準見直しがあったりと、地震の意識が強まる中、2階建てに比べて、平屋を選ぶだけで倒壊のリスクを相当軽減できます。

■平屋のデメリット

1．陽当たりに気をつけなければいけない

2階建てや3階建てが立ち並んでいる地域に建てた平屋だと、朝の時間帯や夕方によって、陽当たりが遮られることがあります。敷地周辺の環境によって、風通しが悪化することもあるんです。

自宅の造りをロの字型、コの字型に工夫したり、庭面の向きをL字型にしたり、中庭を設けたりすることで改善することがあります。北側の壁には、窓を複数設けるようにしましょう。

2．防犯対策を怠ることができない

オートロックのマンションなどと比べると、戸建て住宅（※特に平屋）は、強盗や泥棒などの侵入が簡単なため、防犯の面では劣ってしまいます。平屋の場合であれば、家族全員が同じフロアに集合していることが多いために、侵入に気がつきにくいわけです。このような心配になることをよく考えて、セコムやアルソックなどの警備システム導入を考えた方が賢明です。

3．ひと坪あたりの建築コストが高くなる

延床面積が同じ平屋と2階建ての戸建て住宅を比較した場合、平屋というのは基礎面積と屋根面積が2階建ての2倍になるので、その分工事費が上がって坪単価が高くなります。

しかし、大掛かりな足場を組まなくて済む平屋は、2階部分のサニタリーやトイレなどの設備がいらないので、コストの圧縮になるわけです。

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このように、平屋に関しては一長一短。広々と住みたい人は平屋。それぞれの個室が欲しい人は2階建てを建てるのがいいでしょう。（完）

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文／藤塚実（不動産ライター）

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