⑤黒羽刑務所

・衣食住の特色

配食での人気第１位はポークカレー。肉とじゃがいもなどがごろごろと入っていてボリューム満点。それと人気なのがコッペパン。意外にうまい。

クリスマスには袋ごと配られるハンバーグやレッグチキンなどもうまいと評判。ケーキももちろん配られる。かつ丼や焼きそばなどが出ることも。

初犯受刑者ばかりなので雑居房などは和気あいあいとしている。

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独居房が多いので、芸能人や著名人などの有名人は黒羽刑務所に収容されやすい傾向にある。

・犯罪の種類

禁錮刑を言い渡されたI指標受刑者、刑期が10年未満で犯罪傾向の進んでいないA指標受刑者、日本人と異なる処遇を必要とする外国人※F指標受刑者を収監。

軽微な罪状の受刑者が多いので、ヤクザや凶悪犯も少なく、いわば刑務所入門編のような場所。窃盗と覚せい剤使用の罪が大半。

最近では凶悪犯ではない長期受刑者の受け入れもしている。

・イベント

教誨、運動会、体育行事、慰問演芸、各種クラブ活動などが行われている。

もちろん矯正展も毎年11月に開催。

・メリット・デメリット

メリット…

建設機械科、測量科、パソコン検定科、木工科、フォークリフト運転科、農園芸科、環境整備科、調理師科、社会復帰科、洗濯技能科など職業訓練が充実しているので、社会復帰しやすい。

比較的民間刑務所に近い存在を担っているので、民間企業セコムの警備員が巡回警備を行い、今後は教育や医務なども民間委託に…。受刑者への対応は軟化していっている。

デメリット…

再犯を許さないために若干刑務官が厳しい。

・地域色

栃木の小中高の卒業文集なども印刷している。

黒羽刑務所内で放送されている栃木放送制作のラジオ番組「黒羽ほほえみラジオ」が受刑者に人気。受刑者投稿コーナーでは家族や恋人への思いを伝える内容が多いという。

老朽化に伴い、2022年春に閉鎖予定。

田代まさし、イトマン事件の許永中、江夏豊、「法の華」の福永法源、またまた清水健太郎が収監されていた。

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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