第4回のお話もそろそろ佳境。今回は、ヘッドカッターの手口をお伝えしたいと思います。

このヘッドカッター、一般企業のみならず不動産業界でも蔓延している手口なそうなのでちゃんと見極めましょう。

■女性ヘッドハンターの奥の手とは？の続き

でも、この頃あたりから、ストーカーに豹変されたり、自殺未遂を起こされたりと、なんだか話がキナ臭くなってきます。リスク部分です。

「おい、和海！　お前のマンションの下におるんや！　なんで最近逢うてくれへんのや！」

【大川商事　ビフォー・アフター動画シリーズ③　堺市中区深井】

ケータイにかかる有名商社の取締役・尾崎（46才、仮名）。地位も名誉もあるにもかかわらず、私に固執するストーカーです。

「落ち着いてよ。明日が早いから帰って！」

「オレは、今から焼身自殺するさかい！　お前の肌が恋しいんや！　よう見とけよ!!」

ベランダに飛び出すと、尾崎がジッポのオイルを足元にかけて火を放ちました。

【ボォッ！】

アスファルトの上の炎が足に燃え移り、のた打ち回る尾崎。

「ひ、ひぃぃぃひぃ～!!　アッチ！　アチ、アチチチチィィ～!!」

ショボイ炎を必死で叩いています。ホンマ、あほくさ…。

「助けてくれ～!!　オレ、大ヤケドやぁぁ～!!」

そんな絶叫が、一晩中近所で響いていました。

■ヘッドカッターの非情な手口とは

最近、需要が高まっているのはヘッドハンティングを装ったリストラです。私たちが「ヘッドカッター」と呼ぶその手口は、相手の人生を破滅に誘います。

その手口に引っかかる人間のほとんどは、目立った能力があるわけでもなく、金のことばかりを追う連中か、典型的なナルシスト。

待遇の良い話に惹かれてさっさと今いる会社を辞め、結局ヘッドハンティングの話はウソ。一応は３ヵ月の試用期間でポーズをとりますが、その間にイチャモンをつけてクビに…。行き場所を失って、はい終了。

≫≫続く

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取材・文／新島洋子（ライター）

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