この終わらないコロナ禍。ネカフェ難民と呼ばれる人が急増中だといいます。それはなぜか？　今回の記事は、女性で急増しているネカフェ難民のことをしっかりと解説し、不動産業者視点で職を失ってしまった女性や「貧困女性」というものの特徴を綴っていきたいと思います。

コロナ感染症で失業してしまった女性、急遽閉店してしまい、仕事を失ってしまった飲食業の女性、そのことによって賃貸の住宅を借りることができなくなってしまった方に関する社会問題を私たちは見つめるべきなのです。

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■ネカフェは基本的には何日も宿泊することができる

20代～30代の独身女性でネカフェを住居にしている人の多くは安定した収入がない人になります。

どんな住まいになっているのかといえば、一畳の間取りの部屋の中で、ハンガーを壁にかけて自分の洋服を置き、目の前にあるパソコンをいじりながら、食事をする生活が続きます。

その粗末な食事は、コンビニ弁当やカップ麺、菓子パン、おにぎりなどで飢えをしのぎます。そんな食事をしているために、栄養を補えなくなり、女性の体にあたり前に起こる生理が止まってしまう女性もいます。20代～30代といえ、「結婚適齢期」。そんな女性がこのような生活を送って、いいはずがないわけです。

化粧時も、狭い一室か共同のトイレで行い、なんとか自分自身がネカフェに住んでいる事実を悟られないように身なりを整え、外出しています。

ネカフェに宿泊する理由のひとつに、1日あたり約3,000円くらいの値段で宿泊が可能なため、ビジネスホテルよりも宿泊する料金を抑えることができるという特徴があります。

さらに飲み物などもフリードリンクで無料で飲むことが可能なだけでなく、漫画や映画も読み放題、見放題になります。そのうえ、PCなども揃っているので、時間つぶしになります。

いくらでも情報を浴びることができるということです。そういった面で、とても快適に、楽しく過ごせるという利点があります。

シャワー室も完備しているので、トランクひとつで一人暮らしができてしまうわけです。生活基盤を気軽に満たしてしまえることが可能なのです。

ただ、そのような生活送る中で、盗撮被害などに遭った女性も多いです。ですが、盗撮されるリスクがあるにせよ、その場所に住み続けるわけなんですね。ネカフェ難民から彼女たちが抜け出すチャンスはどこにあるのでしょうか？

≫≫続く

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文／丸野裕行（編集長）

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