現在のうなぎ昇りの自転車人気。あなたが所有している物件でも駐輪場があるはずです。そこで、気をつけるべきなのが自転車の防犯意識。

自転車の盗難被害は年々日を追うごとに増え、10年前に比べると約5倍程度の自転車盗難事件が起こっています。

【おすすめの自転車盗難対策！防犯グッズ＆駐輪のポイント！】

「最寄り駅まで少し遠いなぁ～」という出来心が働いて自転車を拝借してしまう犯行は激減し、換金するための犯行が増えているとのこと。

今回取り上げるのは、筆者自身もその現場を目にした家庭用自転車の窃盗事件。高級自転車ばかりが犯罪者に狙われていると思ったら、それは大きな誤解です。

自転車窃盗犯は、我々の大切な“生活の足”をも狙っているんです。

■あなたのその自転車に価値がある

「ウチの自転車は高級じゃないし、関係ないよね」なんて思ってしまっているあなた！　私は断言できます！　あなたの自転車には価値があります！

古かったとしても、サビついていたとしても、子供の自転車であっても、折り畳みの小さな自転車でも、東南アジアの国行けば、とても高額で取引されるんです!

■廃品回収業者を装って盗む自転車窃盗団

窃盗団というのは、とにかく朝駆けで各マンションやアパートの駐輪場にやってきます。深夜に行動すれば、怪しまれるし、パトロールしている警察に出くわしてしまう確率が上がります。

そのうえ、自転車をトラックに積み込むところを見つかってしまうと、警察官から職質を受けてしまうリスクがあるからです。

早朝なら朝早くから仕事をスタートする廃品回収の業者に見えるからなんです。

筆者が見かけたのは、朝7時。肉体労働者風と会社員風の男ふたりと怪しさなんて感じさせることがない身綺麗な女ひとりが、筆者が住むマンションの駐輪場の入り口付近にやってきました。

彼らは、できるだけ新しそうな自転車を物色しはじめ、確認するその視線は真剣そのもの。

何かを言葉を交わし、選んだ自転車を駐輪場の出入口あたりに移動させました。

■平然と窃盗する恐ろしさ

そこにやってきたのは、マンションの住人。通勤、通学で自転車に乗る住人が当たり前ですがやってきます。そりゃ当然ですよね。

朝7時といえば、通勤や通学がはじまる時間真っ只中ですから。

≫≫続く

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取材・文／丸野裕行（編集長）

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