今回も前回に引き続き、空室対策のための芳香剤の選び方について、解説していきましょう。

■印象をマイナスにしないために

部屋に芳香剤を置く㊙技はなぜ生まれたのか？

この対策をやらない前に空室にトイレ用に見えるような芳香剤をドンっと置いていたそうなのですが、ある部屋で内見した見込み客から「ここって事故物件じゃないですよね？」「なにか問題があり、臭いをムリヤリ消しているんじゃないですよね」と言われて、勘ぐられたといいます。

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【香り紹介　NIJI、shiro、Johns Blend】

さらに年配の内見客が、室内にあった大き目の芳香剤を発見した際には、「臭い部屋をなんとかごまかしているんじゃないだろうね！」「この部屋、なんだか薄気味悪い」と変に警戒されて、申込みがなかったといいます。

昨今では空室に芳香剤を置くことは一般的になってきています。

仲介する管理会社のスタッフもそのことを心得ているので問題ないのですが、芳香剤に対する考え方は、あくまでも「芳香」です。

そこを押さえておかないと、逆効果になってしまうのです。

■ベストな芳香剤

オススメしているのは、高いデザイン性のものです。さらに室内用で開発されたタイプの商品が一番でしょう。

・消臭パフパフ…自動噴霧芳香剤（電池式）

・リナジット…海外で売られている人気芳香剤

・フレグランスストーン…香る不思議な石

・フレグランススティック…小瓶にアロマオイルが入った芳香剤で竹ヒゴに香りを含ませる

■上手に芳香剤利用するテクニック

①小型芳香剤を分散置き

…室内に大型芳香剤をドンと設置はせず、数ヵ所に小型芳香剤を分散させることで、室内の1ヵ所のみ香るわけではなくなります。

香りが強いものは逆効果になるので、分散で設置するほうがバランスよしです。

②異なる香りの芳香剤を置かない

…何も考えずに香りの異なる芳香剤を室内に億のはやめてください。

別の香りがケンカしてしまい、よくわからない香りの部屋になってしまいます。絶対に1種類に統一してください。

③できる限り露出させない

…いい香りが漂う芳香剤がある部屋ではなく、「いい香りが漂う部屋」を演出してください。芳香剤がある場合、いい香りがするのは当たり前です。目指すべきは「どこからかほんのりいい香りがする部屋」です！（完）

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取材・文／橋爪要（不動産業者）

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