今回も空室のカビ対策に頭を悩ませている物件オーナーさんへの適切なカビ対策について、レクチャーしていきたいと思います。

■空室状態になった時、こんなところに注意すべし

カビというのは、ちょっとでも残留していると、速攻で広がってしまうので厄介です。

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原状回復やリフォームのときには、細部にまでこだわって対処し、カビを原因としたクレームや入居者の退去を予防するようにしてください。

では、ぜひ気をつけてほしいポイントを確認していきたいと思います。

壁紙と床に張りついたカビは交換などで対処していますが、細かな部分については見落としがちになってしまうので、ぜひ確認をしてみてください。

■カビ対策の確認ポイント

①床の間と巾木、部屋の角にあるカビ

②窓周辺のコーキングカビ

③浴室隅のコーキングカビ

④キッチン周辺のカビ汚れ

⑤靴の収納ゲタ箱隅のカビ汚れ

⑥出窓の枠木部の結露染みとカビ汚れ

となります。これらを見落としがちになってしまうので、この部分からのカビ汚れの広がりが顕著に表れてしまうわけです。

■ハウスクリーニングでは落としきれないカビ

ご紹介したこれらのカビ汚れは、ハウスクリーニングでは、まったく落としきることができないので、細心の注意が必要になります。

特に水回りのパッキン部分などに関しては、防カビ剤が入った専用のコーキングでもう一度打ち直しするの方がいいと思います。

「ええ、めんどくさい」

「そこまでやらなくていいんじゃないの」

「経費がかかりすぎる」

と言っても、ここまでやらなければいけないのが、自分が育ててきた物件の大家としての仕事なのです。

≫≫続く

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取材・文／岡田渉（不動産業者）

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