第2回の今回も、現在梅田と東京・飯田橋に本社がある住宅と建設の最大大手総合メーカーの大和ハウス工業株式会社を興した石橋信夫という男の熱い人生について、触れていこうと思う。

彼は濃い人生で人々を魅了、彼に自分たちを託した社員・役員・技術者が数多く集ったという人物である。

【ペットと暮らせる室内新築そっくりな一軒家賃貸  #敷金礼金0円 #堺市美原区 #LDK14帖】

プレハブ工法というものを史上初で生み出した彼の人生、そしてリーダーとしての考え方について綴っていきたいと思う。

独自の価値観と先見性を駆使、“逆境の中でも何度も立ち上がるリーダー”とまで言われた人生とは？　果たしてその生きざまはどのようなものだったのか？

■人のために奮起する男

戦争の爪痕で荒廃してしまった故郷や街に絶望感すら覚えるが、ある奮起をする。それは《木材などの建築材料の代わりに、強靭な鉄パイプで住宅を造る》と決意したわけだ。

「そんなことができるわけがない」

「木造住宅以外できっこない」

同業者からは鼻で嗤われる日々。しかし、石橋は一歩も引かなかった。

「いや、できる！　必ずやってみせる！」

それが《日本建築の工業化》の幕開け。日本のために“自分自身の人生”を捧げることを第一に、暮らしもままらない日本人のために暮らしやすく快適な住宅を提供するために、建築会社『ヤマトハウス工業』を興したのだった。

■それはすべてを失った戦争体験から

その戦争の経験から、たとえどんな状況に陥ったとしても“すぐさま建築が可能な頑丈な住宅”普及のために奔走した石橋がいた。

しかし、次々と立ちはだかる壁と逆境の数々……。

「もうダメかもしれない……」というような状況でも“あけない夜はない”とやみくもでいて、ガムシャラに立ち向っていく彼らの姿があった。

「なんとかなる！　プレハブ工法ももうすぐ完成だ！」

「一緒に頑張ろう！　ここまできたんじゃないか！」

《ここまでの年表》

同年：吉野中央木材株式会社取締役就任

≫≫続く

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取材・文／片野博（ライター）

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