第3回も、現在大阪と東京に本社を持つ大手総合住建企業として育った大和ハウス工業を一代で興した熱い起業家・石橋信夫という人物の人生について、解説していこうと思う。

■共鳴する仲間たちが集う

その考え方に共鳴する仲間たちがどんどん現れ、今まで考えもつかなかった住宅づくりを設計からスタートした彼ら。

【予告！室内新築物件のような一軒家賃貸改装工事間もなく完成 #堺市美原区 #敷金礼金0円】

「社長、僕も仲間にしてください！」「私設計ができます！」

「ぜひ事業を興させてください！」「私は営業と資材を担当します！」

昭和30年には、母体となる『大和ハウス工業』を創業するにいたる。

「いや、まだまだ、これから！」「ここで立ち止まってはいけない！」「一代でなんとか日本の住宅を変えてやる！」そんな思いは強かった。

石橋は、その後も動きを止めず、社会が求めているというものを造るために、次々新しい革命を起こしていくのだった。

《ここまでの年表》

昭和30年：『大和ハウス工業株式会社』設立

■ついにプレハブ工法完成

昭和34年には、ついに時間や建築工数を大幅短縮した日本で初めてのプレハブ住宅を世間に送り出した。「やった！　ついにできた！」

社員たちの歓喜の声があがる中、まだまだ同業者の反発は強かった。問題は強度だ。しかし、同業他社の予想とは違い、頑強な住宅が完成した。

非常に多い同業他社の中で住宅建設という業界の中の常識を覆した。そのとき、同業者はさすがに舌を巻いたという。

しかし、石橋の企業家として才覚と成功はそれだけ終わることはない。

《ここまでの年表》

昭和34年：《建築の工業化》という理念を持ち、ミゼットハウス、パイプハウスを開発し、国内初のプレハブ住宅を確立

≫≫続く

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取材・文／片野博（ライター）

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