今回も大阪エリアで所有している不動産物件を売却する際の賢い方法を伝授。あなたの所有物件を安く買い叩かせない方法を綴っていこうと思います。

■“買い取り”を検討……の続き

「仲介」よりも買い取り価格が安くなる代わりに、買い取ってくれる不動産会社と買い取り条件の交渉だけ成立すれば、即現金化につながるわけです。大きなメリットですよね。

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引っ越す時期が決定していてできるだけ早く売却したいというあなたは、「買い取り」という選択を検討してもいいのではないでしょうか？

しかし、すべての不動産会社が「買い取り」自体を行っているわけではないので、まず複数の不動産会社に査定の依頼をして、「買い取り」を行っているのかについて訊ねてみることが賢明です。

■不動産売却でしっかりと押さえておきたいポイント4つ

最後になりますが、大阪エリアに限らず、不動産売却を初めて行うというあなたが知っておいた方がいいというポイントをまとめてみました。大きな金額が動く不動産売却は、人生の中で何度も経験するというものでもありません。失敗せずに売却するためにも、事前情報をしっかりと収集しておくようにしましょう。

・Point1　春と秋は売買活動が活発になる

不動産物件が売却しやすい時期というものがあります。そのシーズンは1から3月、9～11月。進学や就職、転勤など生活スタイルが変化する季節になると、引っ越しが多くなります。

ということは、マンションや戸建ては、3月の春と9月の秋にニーズが高まる時期になるわけです。一方土地というのは、購入後に、マンションや一軒家を建てる時間が必要になるので、春と秋の転居シーズンより若干替え倒しでピークが訪れるそうです。

多数の転居者が不動産物件を血眼になって探すシーズンに売り出すと、その人自身の家と近い条件で見つけたい人の目に止まることも多くなるので、このような時期を狙うのが、一種のコツと言えると思います。

しかし、売却理由によってベストマッチするタイミングはいろいろ。「春と秋じゃないと売れるわけがない！」という風に思い込むことなく、日々のこまめな情報収集で、信頼ができる不動産会社に相談。俯瞰した目線で売り時を見極めるようにしましょう。

・Point2　売り出し前に価格と売る時期を決定

重要なのは、売り出す前に希望している価格と売りに出す時期を決めることです。しっかりと決定事項にしていないと、「もう少し待てば、さらにいい条件で購入してくれる人が見つかるかも?!」とつい欲張ってしまい、結局は売り時を見逃してしまうのです。

希望の価格を決定するときには、最低価格までちゃんと決めておくことが重要です。住み替えをする場合は、資金がいくら手元に必要なのかを考え、最低価格の設定をして、値下げ交渉があったとしても最終的には希望した価格に寄せられるようにしましょう。

安易に希望価格だけを追うのではなく、販売期限を決めて売却することが大切です。

≫≫続く

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文／加山実（不動産会社勤務）

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